西村会長が21世紀会決議の遵守徹底を強く呼びかけ/日遊協

2020.09.24 / 組合・行政

9月11日、日遊協(西村拓郎会長)は都内の「ハイアットリージェンシ東京」で臨時総会を開催。 議案審議では、定款の一部変更に関する件(資格停止条項追加)が原案通り承認され、定款第14条に(会員の資格停止)が追加された。また、運用にあたっての関係規程として「会員資格審査に関する規程」が同日の理事会で承認された。

報告事項としては西村会長が「パチンコ・パチスロ産業21世紀会決議の順守徹底お願い」と題し、会員および業界全体に向けて呼びかけた。

以上は同会長によるお願いの全文。


「パチンコ・パチスロ21世紀会決議 遵守徹底のお願い」 

ここで少しお時間をいただき、「パチンコ・パチスロ産業21世紀会」の決議につきまして遵守徹底のお願いをさせていただきたいと思います。

先日、会員の皆様に、高射幸性遊技機の撤去状況についてのアンケート調査を行わせていただきましたところ、ほぼ全ての店舗から撤去済みである、というご回答をいただきました。会員の皆様が、今回の21世紀会決議の趣旨をご理解されていることに対して、とても心強く感じております。

業界の一部では、業界挙げて取り決めた高射幸性遊技機撤去の決議にもかかわらず、法的に罰せられないのを良いことに、いまだにそうした遊技機を設置し続けているホールが存在しています。これは、非常に残念で仕方ありません。今後、遊技産業健全化推進機構が、ホール店舗の立入検査の際に、確認作業を行っていくということを聞いております。「ミリオンゴッド~神々の凱旋」などの高射幸性遊技機を含む機種の撤去期限も次々と迫っておりますが、これについても、撤去しないホールがないよう、声を掛け合う事が大切だと思っております。

21世紀会決議は、業界総意として取り決め、警察庁へその旨を報告してございます。行政側も、この決議が、我々業界の総意であると理解しておられます。小堀課長は6月18日に行われた日遊協総会での講話のなかで、「今回の改正は、いわば業界団体による旧規則機撤去の取組みに対する信頼をベースに行ったものであります」とおっしゃるとともに、「旧規則機の設置台数を計画的に着実に減少させるために有効な方策が確実に実施されることを強く期待しています」と述べられています。

「設置期間の延長」という意味、我々が改めて理解しておかなければならないものは、「ホールを守ることが第一優先ではないか」というメーカーさん、販社さんのお考えのもと、そして、メーカーさん、販社さんの大きな犠牲のもと、実現しているという現実でございます。このことを充分に理解している経営者であるならば、検定切れ遊技機や高射幸性遊技機の撤去は、当然の責務である、ということは言うまでもありません。

次世代若手経営者の皆さんからは、「我々の業界が、将来にわたっても後ろ指を差されるようなネガティブな業界であるのは嫌だ、イメージを変えていきたい」との声を多くききます。我々は、次の世代にパチンコ業界を残し、未来にバトンタッチしていく中で、現状を改め、将来への種まきをしなければならない段階にあります。超短期的な今だけの利益を求めること、それは我々の「未来」を刈り取ってしまう行為です。そんなことをしていては来年、再来年にすらつながっていかなくなってしまう、と感じています。

新型コロナにより疲弊しているパチンコ業界に対して、我々パチンコ業界の監督官庁である警察庁が、政府系金融機関・信用保証協会による融資を受けられるセーフティネット保証への門戸を開いてくれ、さらに、旧規則機の設置期間延長の規則改正を実現させてくれました。パチンコ業界に存続の道を開き、業界を応援してくれていると言っても過言ではない、こうした警察庁の対応に対し、高射幸性遊技機を撤去しないという行為は、行政のご理解とご協力を求めながら、健全で明るいパチンコ業界作りに一所懸命、努めている業界人にとって、業界の足並みを乱し、業界の未来を閉ざしかねない「迷惑行為」であると言わざるを得ません。

このコロナ禍で全世界が疲弊し困窮する中、我々パチンコ業界が社会の一員として果たすべき責任をコツコツとやらなければ、この業界を「社会に必要とされる産業」にする道は閉ざされてしまいます。

ホール経営者、お一人お一人のご協力の積み重ねで、我々の業界が成り立っていると思っています。機構の立入検査があるから撤去しようということではなく、ぜひ皆様の正しいご判断のもと、ご協力を頂きますよう、重ねてお願い申し上げます。

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