機種戦略を練り直すときは、とにかく分けて考える

2020.09.18 / コラム

前回は、年末のスロット撤去について触れました。

年末までのスロット撤去台数が約15万台あるのですが、パチンコに関してもCR大海4が約8万台の撤去があります。

新型コロナによる休業以降の会員様の来店傾向は、8月末の段階でクライアント様は総じて9割戻られていますが、50代以上では8割ほどで、人数としては9割でも来店回数の多いお客様の戻り割合が厳しい状況です。

今後も時間の経過とともに少しずつ戻って下さることに期待はしますが、ホール営業としては現状来店しているお客様を大切にして、これからの商売を考える段階に来ています。

このような状況の中で、安定して利益を頂けていた機種の撤去が迫っており、お店の粗利構成比率の変化だけでなく、入替費用のことや機種構成も時間の経過とともに大きな課題となっていきます。

長期にわたって使用してきた機種を『ストック系の機種』と呼んでいます。

これは、スロットの大当りをストックする機種ではありません。

1年以上設置していて、安定してファンがいる機種がストック系の機種で、お店の土台を担うものになります。
逆に、1年未満で撤去になる機種を『フロー系の機種』と呼んでいます。

昨年から撤去は随時進んでおり、早めに撤去した旧規則機は、どちらかというとフロー系の機種を外していったと思います。(ファンがつかないので稼働がどんどん低下した機種)

今後、撤去期限を迎える機種は、お店にとって土台となってきたストック系の機種が増えていきます。

昨年末に撤去となった“バジリスク絆”は、ストック系の機種でしたが代替品となった6号機のバジリスク絆では、稼働も粗利も旧バジリスク絆と同等の数字にはならなかったことは周知の通りです。

このようなことが続いていくのが旧規則機の撤去ですが、機種戦略(導入機種・導入台数・設置比率)を考える連続となります。

特に、『粗利』を考える上では、どのような機種がストック系の機種になりうるかの仮説を立てて、お客様に機種訴求しながらファンをつけていく挑戦をしていく必要があります。

お客様が勝手に打ってくれて、勝手にファンになってくれるというスタンスでは、確実に撤去離反のお客様が増加していきます。

撤去離反とは、好きだった機種がお店から無くなり、次の好きな機種が見つからなくなることで起こります。
「つまらなくなった」という気持ちとともに離反していきます。

来店されるお客様の好みの傾向はデータで分かることですが、『離反する可能性となるお客様の理由を想像して』、事前にそうならないように準備をする必要があります。

現状から更にお客様が離反するというのは、お店にとって死活問題になります。

今日のテーマの話が最後になってしまいましたが、『機種戦略を練り直すときは、とにかく分けて考える』という基本に立ち戻ることです。

分けて考えるのも、レート毎・ミドル・ライトミドル・甘・6号機ATの中でも更に細分化するところから(モノ視点の分け方)、長時間遊技向け・短時間遊技向け・勝ち額・勝ち率・当り率・リターンとリスクの種類(コト視点の分け方)など、今までのストック系の機種の分析をして、これからの機種構成を練っていくというものです。

これからのことなので、答えが無い中での挑戦になっていきますが、新規則機でも楽しめる機種は増えてきています。
旧規則機のファンだったお客様に、新しい機種のファンになって頂き、これからも楽しさを届けることが商売として大切です。










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