スロットで「この機種を打ってみたい」と思える価値提案を!

2020.09.13 / コラム

今年も残すところ4か月となりました。 私自身も新型コロナの影響で、3月の外部セミナーや研修の延期などがあり、その後はZOOMでの研修など大きな環境変化が起こりました。

店舗休業やその後の営業環境の変化など、業界も変化に対応していますが、延長されたとはいえ旧規則機の撤去は今後も進んでいきます。 そして、今年の12月までには大量の高射幸性機の撤去と、7ヵ月延長になっている機種の撤去があります。

ざっくりと、年内の高射幸性機の撤去が約85,000台、沖ドキが約49,000台、さらに青ハナビが約20,000台で、これだけでも約154,000台あります。

更に、来年の1月までいくとアイムジャグラーEX-KTが約33,000台で、これを加えると約187,000台という台数になります。 既に9月の入替は決まっているとして、10月から4ヵ月でこれらを入替するとなると、単純に月間約50,000台の入替になります。

ホールの皆様も、自店の撤去機種をどうするか?すでに検討されていると思いますが、『粗利の課題』と向き合いながらの入替になるので、お店によって何をするかは異なる状況になります。

①パチンコ増台のスロット減台
② 新台を減らして中古スロットによる代替
③スロットコーナーの板張り
④中古を多数導入して低貸コーナーの拡大…

もちろん、新台のみで対応するホール様もあるとは思いますが、新台でも中古で導入するだけで稼働が長期的に維持できる(ファンがついて長期的に使用出来ている機種をストック系の機種と言っています)ようにはならないので、導入しながら何とかファンをつけていく活動に挑戦していくことも並行して行うことが重要です。

ファンをつけていく課題として前回のコラムでは、4円で打ちたくなるような機種の提案について書きましたが、今回はスロットで「この機種を打ってみたい」と思えるような価値提案についてです。

メーカー様も6号機になってとてつもない努力をされていると思いますが、お店に来店されるユーザー様は常に自分のレパートリーの中で相対評価によって機種選びをしています。

旧沖ドキがあり、6号機沖ドキもあるという状況の時は、旧沖ドキを選ぶ可能性が高くなります。

もちろん同コンテンツだけの相対評価ではないので、レパートリーの中で自分の気分や状況によって選択する機種は異なります。

私の場合は比較的短時間遊技が多いので、基本的にはAタイプやA+RTの機種がレパートリーとして多くなります。

あとは、基本スペックは知っていても良くわからない機種(覚えていない)は選択肢に入らなくなります。 旧規則機の撤去によって、バジリスク絆のように同コンテンツの6号機に行くお客様もいれば、これまでは別の高射幸性機に移ったお客様やパチンコに流れたお客様もいると思いますが、機種に詳しいお客様ばかりではないので、特にライトユーザーのお客様には機種が大きく変わる際は“機種の価値提案”によってレパートリーにしてもらえる機種訴求が重要です。

“機種の価値提案”に関しては、『射幸性』の視点だけでなく、パチンコ同様に『短時間勝負に適した機種』『目押しが苦手でも打てる機種』『設定示唆が少ない機種』『一発逆転の可能性がある機種』など、販促物の表現は工夫する必要がありますが、6号機の中でも面白そうだと思える機種はあります。

特に、少台数でのコーナー作りでファンがつけられると、高稼働は望めなくてもストック系の機種として根強い機種になっていく可能性があります。

「知ってもらい、興味を持ってもらい、好きになってもらう」ための機種訴求がこれからの撤去において重要な課題となります。








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