パチンコ・パチスロは高所得層と相性がいい?

2020.09.09 / その他情報

パチンコ業界にとって興味深い調査の結果が公表されている。株式会社アスマークが実施した調査、「お金の収支サービスに関する利用実態調査 東西比較」がそれだ。調査課題は以下の4点。

・支出を抑える政策・サービスの導入状況等について、東西で違いがあるのか
・支出を抑える政策・サービスの導入状況等について、世帯年収で違いがあるのか
・収入を増やす政策・サービスの導入状況等について、東西で違いがあるのか
・収入を増やす政策・サービスの導入状況等について、世帯年収で違いがあるのか

「世帯年収」「東西」という二つの切り口から、「収入を増やす/支出を減らす」様々なサービスの利用状況について調査したものだ。ここで「収入を増やす」サービスとして投資や公営ギャンブルとともに「パチンコ・パチスロ」(レポート原文では「パチンコ・スロット」)が取り上げられている。

 

 

 

パチンコを「収入を増やすサービス」と位置づけるのは、なかなか業界内ではみられない発想ではないだろうか。しかし、あえてその見方をとり、パチンコを投資などと同列に扱うと、以下のような傾向が見られるという。

 

東西ともに世帯年収が高い層が収支サービスを うまく利用している

✓ 世帯年収が低い層は、収入を増やすサービスにも消極的
✓ 収支サービスの利用に東西差はあまり見られない
✓ 2府2県の世帯年収1,000万円以上の層は、公営ギャンブルに積極的
(アスマーク調べ)
 

この調査のみによって確信を持って言えることはほとんどないが、「お金の増減に直接関わるサービスを利用するのは世帯年収が高い層である」ということは頭に入れておいてもいいのではないだろうか。そして、考えようによってはパチンコもそういった、お金の上限に直接関係のあるサービス業なのである。

長い間庶民の娯楽であったパチンコだが、高所得層をターゲット層として組み込んだ新しい業態が今後生まれてくるのかもしれない。

統計資料, パチンコ業界, 高所得層, 投資