アップルが開発したパチンコ台が欲しい!

2020.09.03 / コラム

8月19日のアメリカの株式市場でアップルの株価が上昇、時価総額はアメリカの企業で初めて2兆ドル(約211兆3400億円)を突破した。同社の株価は一時1.3%高の468.09ドルをつけ、3月の安値の2倍を上回った。好調な決算や5G通信規格対応の新型iPhoneへの期待が、株価を押し上げている。

このニュースを実感しているホール経営者がいる。

1984年に発売された初代Macintoshの時代からのアップルの大ファンで、Macを使い続けている。パソコンの勢力図では、すっかりWindowsに水を開けられてしまったが、iPhoneを発売してからますますアップルが好きが高じて、アップル株を買うようになった。

去年9月ごろには時価総額で1億円ほどのアップル株を所有していた。今年に入りコロナの影響でアップル株も下がったが、社長はアップルの実力を信じて疑わなかった。

2月ごろの株価が底と読んで、さらにほとんどの流動資産を注ぎ込み、1億円以上を買い足した。その時点で時価総額は2億5000万円になっていた。

社長の読みは当たった。

安値の時に買い足した結果、3月から半年間余りで、今は2倍の時価総額5億円に達している。

この社長は実はホールの閉店も視野に入れていたが、アップル株が5億円になったことで心にゆとりができて、もうしばらくホール経営を続ける気になっている。

しかし、パチンコ業界の現状は閉塞感に包まれている。スロット6号機のスペックでは先が見えない。パチンコの遊タイムが少しは明るい材料ではあるが、ここでメーカーに注文がある。

「アップルの進化を見ていたら誰も予測ができないようなことを次々に実行している。iPhoneもSEの廉価版から3倍以上もするPro MAXの高級機まで幅広く支持されている。安い遊技機であろうが、高い遊技機であろうが支持される。この発想が遊技機メーカーにも欲しい」

さらに要望は膨らむ。

「遊技機メーカーはアップルとコラボして遊技機を作って欲しい。アップルの発想で作ったらどんな遊技機に仕上がるのか、想像しただけでもワクワクする。アップルのパチンコ台というだけで世界的にも注目されることは間違いない。日本人はiPhoneユーザーが多いので、ノンユーザーだったアップルファンも取り込める」と期待に胸を膨らませる。

以前、GAFAに就職率が高いインド工科大学の卒業生をメーカーは採用してはどうか、というエントリーを書いたが、発想は同じである。

風営法の枠に縛られていては、なかなか奇想天外な発想は生まれないが、外部の血を入れないことには、核心に迫る革新的なものは生まれない。





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