フィリピン:政府,マニラ首都圏の一般隔離を9月30日まで延長 / カジノ,30%制限で再開容認
2020.09.01 / カジノ【海外ニュース】
8月31日、ロドリゴ・デュテルテ大統領は、マニラ首都圏の一般隔離政策(General community quarantine, GCQ)を9月30日まで維持すると発表。
フィリピンの新型コロナウイルス(COVID-19)の感染レベルは依然高水準にある。
一方、8月24日、フィリピン政府は、一般隔離政策(General community quarantine, GCQ)適用エリアにおけるカジノ施設について、キャパシティ30%制限下での営業再開を容認。
28日、Melco International Development(City of Dreams Manilaを傘下に持つ)が明らかにした。現在のところ、ゲーミング当局(Philippine Amusement and Gaming Corp, PAGCOR)からの公式発表はない。
フィリピンでは、政府、ゲーミング当局(Philippine Amusement and Gaming Corp, PAGCOR)の方針に沿い、3月15日より、カジノを含むすべてのゲーミング事業(PAGCORの規制対象)を停止を発令。
マニラ首都圏の国際IR各社は、カジノフロアを実質休業(6月15日よりコロナ対応試験運用-Dry run-は容認。パブリックには非公開)。売上高は、ノンゲーミング部門の対応(全面休業 or 部分開業)などにより異なる。
フィリピン:政府,マニラ首都圏など一般隔離に緩和,8月19-31日~カジノ再開時期に注目
8月17日夜、ロドリゴ・デュテルテ大統領は、19日から31日、マニラ首都圏を含むエリアに対し、一般隔離政策(General community quarantine, GCQ)を適用すると発表。
政府は、8月4-18日、マニラ首都圏を含むエリアに対し、強化隔離政策(Modified enhanced community quarantine, MECQ)を適用しており、それを一段緩和することになる。
フィリピンの新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大の勢いは、依然として厳しいものの、経済対策を優先させる。
19日より、大半のビジネスは、マスク着用や社会的距離の確保を条件に、部分開業が可能となる。
現時点では、ゲーミング管理当局(PAGCOR)からの正式発表はないが、カジノ施設が再開可能となるか注目される。
フィリピン:政府,マニラ首都圏など強化隔離を再適用,8月18日まで~IR,3月15日より休業継続
8月2日、フィリピン政府、ロドリゴ・デュテルテ大統領は、新型コロナウイルス(COVID-19)の隔離政策のアップデイトを発表。
前回アップデイトは、7月15日で、7月31日までの隔離期間を設定した。
8月4日から18日まで、マニラ首都圏を含むエリアを、強化隔離政策(Modified enhanced community quarantine, MECQ)に差し戻す。
フィリピン政府は、マニラ首都圏について、5月末まで強化隔離政策を適用してきたが、6月1日より一般隔離政策(General community quarantine, GCQ)に緩和。一般隔離政策は、ノンエッセンシャルな事業場の休業を求める。
ここにきて、高水準の感染拡大が続き、医療崩壊のリスクが高まったことから、再び強化施策を導入する。
この結果、カジノIRは、休業期間は、少なくとも8月18日まで継続へ。
ゲーミング当局(Philippine Amusement and Gaming Corp, PAGCOR)は、政府方針に沿い、カジノを含むすべてのゲーミング事業(PAGCORの規制対象)の停止を発令。
ゲーミング事業者は、3月15日より休業中。
マニラ首都圏の国際IR各社は、カジノフロアを休業。ノンゲーミング部門の対応(全面休業 or 部分開業)については、社別に対応が異なる(PAGCORは、ホテル、飲食店の営業は容認)。
国際IR4施設とは、マニラ首都圏(Entertainment City, Newport City)の以下の施設群。2019年度には、ゲーミング市場全体(カジノ、電子ゲームなど含む)の約7割を占有。
City of Dreams Manila(事業者:Melco Resorts Philippines)
Resorts World Manila(事業者:Travellers International Hotel Group)
Solaire Resort & Casino(事業者:Bloomberry Resorts)
Okada Manila(事業者:Tiger Resort, Leisure and Entertainment、ユニバーサルエンターテインメント子会社)
フィリピン:PAGCORトップ カジノ,6-7月の段階的再開に期待~3月15日より休業継続
6月8日、フィリピンのゲーミング管理当局(Philippine Amusement and Gaming Corp, PAGCOR)の議長CEOであるAndrea Domingo氏が、ICE Asia Digital 2020のキーノートスピーチを行った。
そこで、フィリピンのカジノ市場の再開展望について説明。ポイントは、
「フィリピンのランドベース・カジノは、6~7月の再開に期待」
「再開は、徐々に、段階的なものとなる。再開当初には、100%のワークフォース、ゲーミングデバイス活用にはならない」
「PAGCORは、これ以上の従業員解雇が発生しないことを望む」
フィリピン:マニラ首都圏の広域隔離,6月1日より緩和~ただし国際IR施設は休場継続
5月28日、ロドリコ・デュテルテ大統領は、6月1日よりマニラ首都圏などの外出・移動制限(広域隔離措置)を緩和すると発表。
ただし、フィリピンでは、5月28日、感染数が過去最大を記録しており、緩和は慎重なプロセスとなる。
6月1日の緩和により、高齢者と子供以外は、自宅待機が解消される。事業については、最大10人までの集団が容認され、職場、店舗、公共交通機関は再開可能となる。ただし、人々は、マスク着用、社会的距離の確保が求められる。
一方、観光施設(IR施設を含む)、学校、レストラン(店舗内飲食)は、引き続き休業が求められる。次の緩和の目途は、6月中旬となる。
フィリピン政府は、3月12日にマニラ首都圏の封鎖(期間:3月16日~4月14日)を発表し、その後、期間延長した。5月12日に、マニラ首都圏などの外出・移動制限(広域隔離措置)を5月末まで延長。
ゲーミング当局(Philippine Amusement and Gaming Corp, PAGCOR)は、政府方針に沿い、カジノを含むすべてのゲーミング事業(PAGCORの規制対象)の停止を発令。
ゲーミング事業者は、3月15日より休業中。
マニラ首都圏の国際IR各社は、カジノフロアを休業。ノンゲーミング部門の対応(全面休業 or 部分開業)については、社別に対応が異なる(PAGCORは、ホテル、飲食店の営業は容認)。
国際IR4施設とは、マニラ首都圏(Entertainment City, Newport City)の以下の施設群。2019年度には、ゲーミング市場全体(カジノ、電子ゲームなど含む)の約7割を占有。
City of Dreams Manila(事業者:Melco Resorts Philippines)
Resorts World Manila(事業者:Travellers International Hotel Group)
Solaire Resort & Casino(事業者:Bloomberry Resorts)
Okada Manila(事業者:Tiger Resort, Leisure and Entertainment、ユニバーサルエンターテインメント子会社)
PAGCORは、2020年のゲーミング産業市場目標(Gross Gaming Revenue)をPHP290 billion,YoY11%増(約6,080億円)としたが、その達成は困難な情勢。
フィリピン 市場, IR業績
フィリピン:マニラ国際IR4社計 20年度2Q EBITDA130億円の赤字~営業再開,不透明
8月14日までに、マニラ首都圏の国際IR事業者4社の2020年度2Q業績が出揃った。
4社計の業績は、2Q(4-6月)は、売上高48億円,YoY94%減, EBITDA 130億円の赤字(前年同期270億円の黒字)。
2Q累計(1-6月)は、売上高654億円,YoY56%減, EBITDA 11億円,YoY98%減。
フィリピンでは、政府、ゲーミング当局(Philippine Amusement and Gaming Corp, PAGCOR)の方針に沿い、3月15日より、カジノを含むすべてのゲーミング事業(PAGCORの規制対象)を停止を発令。
マニラ首都圏の国際IR各社は、4-6月を通じ、カジノフロアを実質休業(6月15日よりコロナ対応試験運用-Dry run-は容認。パブリックには非公開)。売上高は、ノンゲーミング部門の対応(全面休業 or 部分開業)などにより異なる。
4社合計の月間のキャッシュアウト性の営業固定費(主に人件費)は、60億円前後と推定される。
国際IR4社、あるいは、その親会社における日本への方針は、以下の通り。
・Bloomberry Resorts:2019年11月、Bloomberry Resorts Japan, Inc.(BRJI)を100%子会社とした。BRJIの主目的は、日本におけるIR開発。4月に和歌山県のRFP参加を見送り。その後の方針は未公表。
・Melco Resorts and Entertainment (Philippines):親会社Melco Resorts & Entertainmentが横浜市をターゲットとする。
・Okada Manila:親会社ユニバーサルエンターテインメントとも、日本における具体の活動は見えず。
・Travellers International Hotel Group:親会社Alliance Global Groupとも、日本における具体の活動は見えず。
フィリピン:20年度1Q統計 国際IR4施設GGR 736億円,YoY16%減~3月15日より休業中
6月末、フィリピンのゲーミング当局(Philippine Amusement and Gaming Corp, PAGCOR)が、2020年度1Qのカジノ市場(以下Gross Gaming Revenues, GGR)を発表。
2020年度1Q累計(1-3月)の市場は、PHP45,401mn,YoY14%減(約999億円)。
うち、マニラ首都圏の国際IR4施設の合計(Entertainment City)は、PHP33,455mn,YoY16%減(約736億円)、全体の74%を占有。
ゲーミング当局(Philippine Amusement and Gaming Corp, PAGCOR)は、政府方針に沿い、カジノを含むすべてのゲーミング事業(PAGCORの規制対象)の停止を発令。
ゲーミング事業者は、3月15日より休業中。
なお、2019年度(1-12月)の市場は、PHP216,389mn,YoY 15%増(約4,696億円)。
うち、マニラ首都圏の国際IR4施設の合計(Entertainment City)は、PHP165,284 mn,YoY17%増(約3,587億円)、全体の76%を占有。
国際IR4施設とは、
City of Dreams Manila(事業者:Melco Resorts Philippines)
Resorts World Manila(事業者:Travellers International Hotel Group)
Solaire Resort & Casino(事業者:Bloomberry Resorts)
Okada Manila(事業者:Tiger Resort, Leisure and Entertainment、ユニバーサルエンターテインメント子会社)
現在、フィリピン証券取引所の上場企業は、Bloomberry Resortsのみ。
Melco Resorts PhilippinesおよびTravellers International Hotel Groupは、2019年に同市場の上場を廃止した。
Tiger Resort, Leisure and Entertainmentは、同市場への上場を準備中。
フィリピン 2020年1Q(1-3月)カジノ市場(GGR)データ 合計=PHP216,389 mn,YoY15%増 <施設種別> <顧客セグメント別> ライセンス(Entertainment City, Clark, Thunderbird) 3月末 施設数およびデバイス数 |
フィリピン IR開発動向
現在、マニラ首都圏において、4つの大型のカジノを含む統合型リゾート(IR)が稼働中。
2017年3月、PAGCORのAndrea D. Domingo議長は、新規IR開発計画の新方針を発表。
その骨子は、
1)マニラ首都圏では、今後5年間は新規のIRライセンスを発行しない方針
2)マニラ首都圏以外のIR計画を推進。そのミニマム投資要件は3億米ドル(マニラ首都圏エンタテインメント・シティのミニマム投資要件は10億米ドル)
この方針にもとづき、PAGCORは、2017年5月、8月にそれぞれセブ州のラプ=ラプ市、マンダウエ市にIR計画を承認した。 また、マニラ首都圏では、Bloomberry Resortsの計画であるケソン市Solaire Northを承認(2023年後半に完成予定)。
2018年1月、ロドリゴ・デュテルテ大統領が、新たなカジノ開発の全面停止を表明。その後、PAGCORが承認済のプロジェクトも停止中。大統領令は、2022年まで継続見通し。
フィリピン IR開発動向
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