パチンコの市場規模は20兆円、参加人口は890万人/レジャー白書2020

2020.08.24 / その他情報

8月24日、日本生産性本部・余暇総研は2019年の余暇活動を取りまとめた「レジャー白書2020」の概要を発表した。

同白書によれば、パチンコの市場規模は20兆円(前年に比べ7000億円減)、参加人口は890万人(同60万人減)。パチンコへの参加・消費の実態は、年間平均活動回数31.7回、年間平均費用10万3400円、1回あたりの費用は3260円だった。

2019年の余暇市場全体の市場規模は72兆2940億円で前年より0.6%増だった。余暇関連産業・市場の動向として、インバウンド効果に加え、スポーツ観戦が堅調に伸びたことが特徴。ちなみに、余暇市場の約27%を占めるパチンコ・パチスロ産業を除くと余暇市場規模は前年比2.2%増となる。

また、白書は新型コロナウイルス感染症によりレジャー産業を取り巻く環境が大きく変化したことから、2020年に入ってから緊急事態宣言が解除された5月までのコロナ禍の影響や課題についても特集している。そこではwithコロナにおけるレジャー産業の課題として、「さらなる高付加価値の追求と価格戦略の見直し」「接客コミュニケーションの距離感見直しとそれを埋める接客のあり方」「個人データに基づくオリジナルサービスの提供と人的関与のあり方」「さらなる生産性向上と雇用条件向上」「新たな人財募集・育成方法」などを挙げ、「コロナ禍を踏まえた高付加価値化と生産性向上が必要」と総括した。

同白書の執筆に長年携わってきた桜美林大学の山口有次教授はwithコロナにおけるレジャー産業の見通しについて「4月から6月にかけて8割減、9割減という業種もあったという話を聞くが、回復傾向も見られてきており、最終的にはコロナ前の7割くらいに落ち着くのではないか」と語った。

なお、「レジャー白書2020」は9月30日に発刊される。

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