今年は給料日直後の海の日だったが…

2020.08.12 / コラム

例年、海の日は7月の第3月曜日だったが、今年は東京オリンピック開催に向け、変則になった。本来なら海の日は20日だったが、東京オリンピック開会式の24日の前日にずらし、体育の日改めてスポーツの日を24日に持って行って開会式当日を祝日とした。世間では4連休となった。

残念ながらコロナの影響で東京オリンピックは延期になったが、パチンコ業界にとって今年の海の日はラッキーな1日、となったホールが少なくなかった。

サラリーマンの給料日は25日が一般的だが、今年の25日は土曜日。24日、23日は祝日となれば、給料が振り込まれるのは22日となり、ウハウハ気分で4連休に突入したことになる。

「今年の海の日は関東地区は雨。オリンピックも延期、海水浴場も閉じるところが多いので行楽気分でもなかった。給料日直後ということでパチンコは稼働は良かったですね。今年は開けるべきかどうか悩みましたが、平常営業にしました。去年は甘く使ったので軍団に狙われて苦い経験があったからです。今年も総勢10人ぐらいが押し寄せてきました。釘を読む担当がチェックしましたが座ることなく帰って行ったのでホッとしています。ウチと競合する店舗も開けてはいませんでしたが、稼働は良かった」(関東地区ホール関係者)

国民の祝日「海の日」と言えば、パチンコ業界では言わずと知れた特定日である。

コロナ禍で迎えた海の日が、例年よりも好調だったのは、給料日直後、という要因が大きい。第3月曜日では給料1週間前で財布の中も余裕がなくなる時期である。

7月の最大の特定日である7日についてもこのホール関係者はこう話す。

「設定はある程度入れましたが、粗利はたっぷり取れました。去年よりも粗利を取っているところが多かったように思いますが、特定日に期待しているホールはウハウハでした」

休業期間中の赤字をこんな日に補填してしまうか。そんなことをするから客離れが進むのだが、人間の心理として負けるからパチンコを打つ、という側面もある。

それは、ハンドルネーム「パチンコがなくなれば幸せ」氏のコメントに凝縮されている。

「自分も四号機時代にのめり込みすぎて200万近くの借金を作りました。仕事を二つ掛け持ちして数年かけて返しましたが残ったのは後悔と自己嫌悪。なんでこんなものに俺はのめり込んでしまったのだろうと考える日々を過ごしましたが結局スロットややめられずいまだにダラダラと打ち続けてしまい、また自己嫌悪の日々です。パチンコパチスロが無くなればこんな思いをしなくて済むのになぁと日々思ってます」

負けるからパチンコをするとは言え、こういう依存症に支えられている業界では脆弱としか言えない。

予定以上の粗利を取り過ぎたら昔の経営者は店長を叱り飛ばしていたものだ。






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