ピデアな男 鈴木 毅(ライブガーデン鹿沼グランドシティ 店長)

2020.08.12 / 連載

「ライブガーデン」という屋号で栃木県を中心に18店舗を展開している、五月女総合プロダクト。栃木県では12店舗展開しており、地域一番店も数多く存在する。
そのうちの一角を担う「ライブガーデン鹿沼グランドシティ」に勤めている鈴木毅店長は、純粋な気持ちで日々の営業を努力し、会社を良くしていく思いがあり、試行錯誤しながら頑張っている。

「社会人になってからいろんな勉強に目覚めた」という店長は、人の部分から店舗を、会社を変えたいと願っている。

人がよくなればお客さまは自然とついてきますよね
何か特別なことをやって稼働を上げたわけじゃないんです

PiDEA編集部(以下略編) 鈴木店長の経歴を教えてもらっていいですか。

鈴木毅店長(以下略鈴) 20年前、19歳のときに別の法人で業界入りしました。そこで約7年勤めてから、今のライブガーデンに入社することになりました。

編 なぜライブガーデンに入社となったのでしょうか。

鈴 まだお店の規模が400台から500台くらいがメインだった当時、ライブガーデン栃木本店が地域最大800台規模の大型店としてグランドオープンしたんです。当時では珍しい、台間パーテーション、託児所、食堂、ネットカフェなどが併設している最先端のお店でした。4号機が終わりの時って「この先どうなるんだろう」という先の見えない混沌とした気持ちでしたが、地元の企業でダントツの一番店だったんです。接客や店の品質、稼働を見て「やっぱり五月女はすごいな」と衝撃を受けました。その時に、一緒に働かないかとお声をかけていただいたんです。

編 初店長になったのはいつのことですか。

鈴 約3年前に佐野市にあるe-styleというお店で店長になりました。

編 どんなお店だったのでしょうか。

鈴 設備が古く、台数規模も400台くらいの小さなお店でした。機械予算、販促予算もそんなにかけられないお店でしたので、それ以外で何ができるかをずっと考えていたんです。

編 どれくらい予算がなかったのでしょうか。

鈴 新台は月に1台程度で、入れ替えは中古機がメインです。高射幸遊技機などは初代まどマギ、バジリスク絆、ハーデスなどが1台、2台程度で、ほぼバラエティーのお店でした。

編 3年前はその辺の機械が脂が乗ってきた時期ですし、それは苦しいですね。

鈴 そうです。なのでお店のスタイルとして、この店はいつ来ても、従業員が一生懸命で清掃もしっかりやっている、いつ来ても安心感があるお店を目指しました。店の雰囲気が好きで来てくれる感じですね。

編 結果はいかがでしたか。

鈴 僕が着任して半年くらいで売上、稼働ともに前年対比105%くらいにすることができました。

編 ちなみに具体的にはどんなことをしたのですか。

鈴 あのときはひたすらホールに出てお客さまを見ていましたね。1日の営業の中には、ホールコンの集計データでは分からないドラマがたくさんありました。お客さまの表情や話す内容から、盛り上がっているコーナーを察して、さりげなく甘くしていくことを続けたのです。

編 地道な積み重ねをされたわけですね。

鈴 この店でもそうなんですが、僕の営業スタイルは絶対に成功を狙わないというイメージです。失敗しない方法を実行していきます。何かを仕掛けるときにはチャレンジも必要ですが、成功を狙うということは、どうしてもお客さまに押し付けをすることになる部分がでてしまいますからね。

編 こちらのお店に来たのはいつからですか。

鈴 去年の6月からです。

編 こちらは旗艦店ということでステップアップできたわけですね。どんな部分が認められたのでしょうか。

鈴 正直な話をすると、以前は店舗によっては多少働く環境が良くないところもありました。長時間労働とか上のいうことは絶対みたいな。僕は副主任だった当時、それにとても嫌悪感がありました。「自分が店長なら絶対こうすれば社内環境がよくなる」という確信があったので、旧態依然とした環境を全部ぶっ壊してやろうと。それでどんどん発言していったんです。

編 「良薬は口に苦し」と言いますからね。そういう意見を恐れずに言える方は貴重だと思います。

鈴 僕は会社の発展に一番重要なのは人の教育だと思っていて、昔からそこにエネルギーを注いできました。今ではこの店はチェーン店の中でも人事のモデル店になっていて、毎年春には新入社員が配属されてきます。

編 新入社員養成ファクトリーみたいな感じですね。

鈴 パチンコ店ってお客さま満足も重要ですが、従業員満足を高めることがもっとも重要です。接客業なので働いているみんながパフォーマンスを発揮できることが重要で、働いていて楽しいなとなっている状態はお客さまに伝わります。反対に疲れた表情でいやいやホールを回っているのも伝わってしまいます。一生懸命やればお客さまに伝わって、結果稼働につながる。地域に置かれている状況も関係しますが、人が良くなればお客さまは自然とついてきますよね。何か特別なことを狙って稼働を上げたわけじゃないんです。

編 自分の考えをはっきりと持っていらっしゃいますね。頼れるリーダーといいますか。

鈴 もともと目立ちたがり屋という気質が子供の時からありました。みんなと一緒が嫌だったんですね。周りからは不良とかヤンキーとか言われましたが、何かに不満があってグレたというわけではなくて、みんな真面目にやっている中で、一人だけ金髪でバイクに乗ったりしてかっこいいでしょと思っていたんですね。今となっては恥ずかしいことですが(笑)。

編 元ヤンの方って常識に捉われない強さがあると思います。

鈴 それで得したことといえば、気持ちの強さとか折れない心ですかね。あとは不良客にも毅然とした対応ができることです。みんなはゴト師とかマナーが悪い不良客を怖いと思っていますが、僕からしたら全然怖くない(笑)。

編 じゃあ今のお店には不良客はいないですか。

鈴 とてもマナーのいいお客さまが多いです。遊技環境はとても良くなったと思います。でも、これって一部分だけの話じゃなくて、みんなが安心して働けるからいい接客ができるわけです。ガラの悪い島があると、「この島巡回したくないな」と思ってしまうから、ガラ悪くなります。清掃も行き届かなくて汚れていく。結果として、お客さまが来たくない店になってしまいます。

 


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