出張型風俗からホールへ転職

2020.08.08 / コラム

東京で若者のコロナ感染が急増する中、出張型風俗で働いていた女性が「コロナで濃厚接触するのが怖くなった」という理由で仕事を辞めた。

高校中退で学歴はない。キャバクラで雇ってもらえるほどの美貌もなかった。

次の職探しをする中で、学歴が問われることなく、時給が高くてなおかつコロナの感染対策を徹底している業種を探した。この3つの条件に当て嵌まったのがパチンコ店だった。

さっそく、履歴書を8通出した。

で、最初に面接したホールで働くことにした。

ここは出社すると毎日従業員の検温を行っていた。接客もマスクにフェイスガードを付けて行っている。遊技台の消毒も客が離席するたびに行っている。

お客に対しても入口を1カ所にして、検温と手の消毒を行い、マスクを付けていない客にはマスクを配布している。

「パチンコ店は自粛要請中に営業していた店が、相当叩かれましたから、クラスターを出さないためにも感染対策は徹底していると思っていたのが、想像以上に徹底して行っているので本当に安心して働くことができます」(A子さん)

ちなみに時給は1200円というところも気に入っている。

A子さんは、入社1週間は裏方作業をやらされた。

店長曰く「ウチの店の従業員が感染していて、それでお客様に移してしまうことだけは避けなければいけない。それで接客業務からは外した」と徹底している。

毎日の検温の後、ホールの外回りの掃除などを行っていた。現在は表周りに従事している。

「風俗の仕事は若いうちだけでそんなに続けられるものではありません。今回初めてパチンコ店で働いていますが、ファーストフード店や居酒屋などでバイトしたことがありますが、感染症対策はしっかりやっていますね。結婚してもずっとパチンコ店で働きたいと思っています」(A子さん)

営業不振でアルバイトを募集する業種もだんだんと減ってきているが、A子さんのように学歴がなくても雇って貰えるのがパチンコ業界である。雇用の受け皿になっていることは、やはり社会的使命を果たしている、と言える。





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