有名な占い師が25年後の業界は…

2020.07.25 / コラム

困った時の神頼みと共に、迷ったり、悩んだりすると人は占いに頼りたくなる。庶民はもとより国のトップまでが占いで物事を決めている。過去の歴史上の人物では、藤原道長と足利義満は陰陽道、武田信玄は易占いを好んだという。

近年ではアメリカのレーガン大統領のナンシー夫人が大統領の暗殺未遂事件以降、占星術に傾倒したことは有名な話。夫の身の安全を守るために、占星家のアドバイスで「良い日」「普通の日」「悪い日」を色分けして、ホワイトハウスのスケジュールを困らせた。

お隣韓国の朴槿恵大統領は親友の崔順実に機密情報を漏洩した件をきっかけに大統領を弾劾された。その崔順実は韓国の伝統的な霊媒・占い師であるムーダンとして朴槿恵の信頼を得て、さまざまな政治案件にアドバイスを与えていた、といわれている。

前置きはこれぐらいにして本題へ。

遊技機メーカーのトップが部下と一次会での食事を終え二次会に場所を移したとき、酔いも手伝って、パチンコ業界の将来を有名な占いの先生に占ってもらおう、と言い出した。

最近はテレビには出ていないが有名な先生の下へ、部下が電話番号を調べて電話した。

意外にも「今から来られる?」という返事で、さっそくタクシーを飛ばして向かった。

社長はパチンコ業界全体のこと、さらにはホール、パチンコ・パチスロに分けてそれぞれの将来を占ってもらいたい、と申し出た。

先生は個人を名前や生年月日で占うので、業界の占いは不得意としながらも、タロット占いを始めた。

その結果、業界の25年後は「規模は半減」と出た。半減ということはホールが半減なら、メーカーも半減という意味だった。

次にパチスロから占うといいカードばかり出るので「業界を助けるものになる」。一方のパチンコは「新しい神様」のカードが出た。

これについては「パチンコはパチンコではなくなる。新しく生まれ変わる」という意味だった。

業界人はどうすればいいか、という質問に対しては「あなたのことを占えばあなたの会社のことも分かる」ということで社長の名前と生年月日で占った。

「あなたは今まで人のことは考えないで生きてきたでしょう? 考えないから社長になれたようなもの。将来突然死する。会社のことよりあなたの体のことを考えなさい。健康診断は受けなさい」

占い料金は90分で30万円。業界の占いは得意ではないということでまけてくれてこの値段だったようだ。

気になるのはパチンコの「新しい神様」カードだ。パチンコ業界を根本から変えるようなパチンコでも登場するのだろうか? でも、規模は半減だからそれが起爆剤となって業界を復活させることはないようだ。








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