カテゴリーによる機種訴求

2020.07.24 / コラム

コロナの状況が続く中で、大雨による被害に合われている地域の皆様には、心よりお見舞い申し上げます。

さまざまな業界や業種、地域での売上回復がまだまだ遠い状況の中、ついつい後ろ向きになってしまうのですが、それでもしっかりと向きかって進んでいきたいと思います。

先日、千葉県で千葉の食材を使った商品の生産や小売りをやっている友人経営者と電話で話をしたのですが、地元のお客様は戻っているが観光でのお土産に関しては依然として大打撃のようでした。

経費削減や営業所の統合、根本的な構造改革を進めて支出を抑えるのと同時に、売上拡大に向けて未来の行動も起こしているとこのことでした。

私たちの業界も、お客様の戻りはお店によって異なりますが、『楽しさ』を届ける業界として、根本的にお店の活動を振り返り、魅力を高めることにもチャレンジを続けなければと感じました。

先日、クライアント様で年齢別の会員様来店状況を分析しました。

コロナ以前の2月に来店されていた会員様と、6月に来店された会員様の来店状況です。

こちらでは、29歳までの会員様は人数で100%の回復状況、30~49歳でマイナス38%、50~69歳でマイナス37%、70歳以上でマイナス35%という状況です。

年齢別の来店人数や来店回数を見ると細かく傾向が見えてきますが、注視したいのは『サラリーマン層』の方々の来店傾向が遅れている点です。

上記はパーセントですが、人数では最大のボリュームゾーンになっています。

もちろん、土日以外は短時間遊技の傾向ですが、まずは来店して頂くためにどうすればいいかを考えることになります。

年齢層が高めのお客様は、低貸で長時間遊んでくださる傾向なので、1円コーナーの稼働に影響がありますが、30~49歳の層はサラリーマンの方々が多い層で、土日以外の平日は短時間遊技の傾向ですが、4円や20円を打ってくださる方も多い層です。

実際のところ、夜の稼働の伸びが芳しくない状況なので、徐々にでも良いので戻ってほしいという願いと、戻っていただくための施策が今後の課題になると考えます。

もちろん、地域によって戻ってほしい層は異なりますし、お店ごとでも異なります。

3月以降来店していない方々が、お店に久しぶりに来店した際は、以前に打っていた機種や最近の新台に興味関心を持って下さると思います。

どのタイミングで戻ってくださるかは分かりませんが、久しぶりに来店した際に楽しめる機種や興味が沸く機種が見つからなければ、来店意欲が低下して離反につながる可能性が高まります。

4月~7月までは、あまり新台の導入はありませんが、それでも新しい機種に関して分かってもらう施策が、興味や関心を持ってもらう一つの手段になります。

更に、『遊タイム付き』の機種を導入しているお店に関しては、その訴求も興味を持ってもらう手段になります。
そして、お店全体として見直したほうが良いと思うのが、機種の『カテゴリー分類』になります。

現状でも、4円・1円・20円・5円というレート別、ミドル・ライトミドル・甘などの確率別、海・北斗・ジャグラーなどの機種別というカテゴリー分類はありますが、この中から『短時間でも楽しめる』という体験価値(コト視点)のカテゴリー分類ができるコーナー作りを増やしていくというものです。

来店回数が少なめで、滞在時間も少なめの顧客層が、興味や関心を持って下さる可能性のコーナー提案です。
30~49歳の顧客層が来店されたときに、次回の来店動機につなげるための施策となります。

コーナー作りは、工夫次第で幅を広げられますが、来店を促進したい顧客層にとって意味のあるコーナー作りから始めたり、新しめの機種がすぐに認知できる販促物を用意したりと、今までの当たり前をお店全体として見直すことも大切だと思います。





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