バーチャルスタッフが景品交換接客をこなす

2020.07.16 / コラム

一般的な景品交換所といえば写真のように手元に景品とのやり取りをする小窓があり、中の様子は伺い知れない。



その一方で東京の景品交換所は写真のようにTUCは全面ガラス張りで中が見えるようになっている。路地裏の日陰者的存在だった景品交換所の健全性をアピールする狙いもある。



地方でもガラス張りの交換所もあるが、中の人は地元の人が勤務しているケースも少なくなく、ガラス張りに対しては「顔を指差しされる」とわざわざブラインドを下ろしているところもある。

そこで登場したのがレッド・エンタテインメントが開発した代理接客装置。ガラス張りであろうが、小窓であろうが、既存の交換所に設置ができる。これからの景品交換所の新しいスタイルである。

縦型の40インチモニターにバーチャルスタッフが映し出され、交換業務の接客をこなす。

百聞は一見に如かず。まずはYouTubeで実際の景品交換の様子をみてもらうのが手っ取り早い。



中の人は、手元のテンキーを押すだけ。来店時には「来店」ボタンを押すと「いらっしゃいませ」。次に「買取」ボタンを押すと「少々お待ちください」。支払いの時は「支払」ボタンを押すと「お待たせしました」。退店の時は「退店」ボタンを押すと「ありがとうございました」と音声が流れる仕組みになっている。

さらに景品交換所が一番緊迫する強盗に対しては「SOS」ボタンを押すと緊急映像と共に、けたたましく警報音が鳴る。

これが交換業務の流れだが、このシステムのさらなる特徴は、ワンランク上のセキュリティー対策が施されていること。外には防犯カメラがついているのだが、このカメラで撮影したお客の顔が、40インチモニターの右下に映し出されること。つまり、カメラで撮られていることを認識するので犯罪の抑止につながることだ。なお、左下には中のスタッフの手元が映し出される。



交換所の犯罪は強盗だけではない。お客の中には負けた腹いせか、景品を投げつけたり、ドアを蹴ったりする不届き者もいる。そうした軽犯罪の抑止効果もある。

東京・中野ではモニターに映し出されるアバター店員と話せる立ち飲みバーが話題になっているように、この景品交換所の代理接客も明るい話題になりそうだ。








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