今の歪なパチンコの姿は解体すべき
2020.06.14 / コラムハンドルネーム「しょうゆ」さんは、文面からすると業界関係者であることが伺える。パチンコは好きだが、自分が愛した本来の姿から変わり果て「一度潰れてしまえ」と葛藤する。ギャンブル化と共に歪な形で成長した今のパチンコ業界を是正しないことには将来はない。
以下本文
業界に身を置く者としてはあるまじきことなのかもしれませんが、自分はとても複雑な思いを持っています。
以前のように稼動が戻り、ホールもメーカーもユーザーも元気を取り戻してほしいと思う一方で、こんなパチンコ業界は一度崩壊した方がいいという思いも持っています。
パチンコの文化は大好きです。
機械の持つ特性や演出と、適度な射幸性が組み合わさった遊技としての文化は素晴らしいと思っています。
グレーな状況に身を置いて、多少後ろめたい思いを感じながら興じるギャンブルには背徳的な魅力がありました。
お客様への安心感とか来店促進の施策とか、こういうオモテの理論を当て嵌めるのは正直違和感があります。
正しいことを言っているのでしょうし、それなりに効果もあるのでしょうが、ぶっちゃけ気に入らないです。
【客をギャンブルという勝負熱で煽ってアガリを得る】
という本質を隠して耳触りのいい理論でコーティングしているように感じます。
釘もダメ、タバコもダメ、お行儀良くできない人は出入り禁止。
ラグジュアリーな雰囲気をつくりカーペットを敷いて深々とお辞儀をして挙句の果てには接客コンテスト。
計数管理も数字だけ、客の顔なんか一瞥だにせず。
機械は機械でバカみたいにゴテゴテと大きくして、子供だましの役モノを動かして、狂騒的な爆音をかき鳴らしても玉は出ない。
社会に認められないと存在を許されない規模まで肥大化してしまった故の変化です。
これを良い変化と感じる人の方が多いのでしょうか?
本質と建前の大きな歪を抱えたまま、いくところまでいくのでしょう。
いまの姿は私の愛したパチンコ業界の姿ではありません。
何もかも、気に入らないことが沢山ありすぎます。
潰れてしまえ! という思いがあります。
でも、パチンコ業界を愛しているのです。
皆が元気になってほしいと思っています。