歌舞伎町のホストが来るのでバイト辞めます

2020.06.11 / コラム

東京・歌舞伎町のホストクラブでクラスターが発生している。6日に東京都が発表した新型コロナウイルス感染者26人中、12人がホストであることが判明している。

ホストクラブで感染する理由の一つが、ホストクラブ恒例の回し飲み、とも言われている。シャンパンや高い酒が入れば多くのヘルプホストが酒を注文した客のそばに集まり、歓声と共に「シャンパンコール」で盛り上げる。シャンパンはボトルで回し飲みにするのが習わしだ。

歌舞伎町のある新宿界隈のホールでは、一目でホストと分かる客が昼間はスロットを打っていたりする。この歌舞伎町のホストクラブでクラスターが発生した、というニュースを聞いて、ホールでバイトしていた女性スタッフが「感染が怖い」という理由で辞めてしまった。

アルバイトは簡単に辞められるが正社員ともなるとコロナが怖いからという理由で辞めるわけにも行かない。正社員だって怖いのは同じ。空き缶やゴミの回収などは手袋を付けて行うなど、最低限の感染対策は行っている。

ホストらしき客に近づきたくない、という理由以外に、入店時の検温をアルバイトに担当させていたホールでも「感染が怖い。こんな作業はしたくない」と辞めたケースもある。毎日検温していると37.5℃を超える客がたまにいたりする。ということは感染している可能性があるということで、こんな危険なことはしたくない、と。それからは正社員が行っている。

その一方でこんな猛者もいる。

A子さんは、昼間は都内の脱毛サロン、夜はホールスタッフのWワークをこなしていた。勤務先のホールが休業要請に応じて、休業に入ったことから、脱毛サロン1本となった。そう、そのエステは休業要請に応じることなく営業を続けていた。

「サロンはホール以上に密室で施術するときは濃厚接触になるので3密の極み。体を触って施術が終わるたびに手やベッド、器具はすべて消毒していましたが、結局エステサロンからもクラスターが発生していません。マスクして施術する分には感染しないことが分かりました。だから自信を持って言えますが、ホールでクラスターが発生することは考えられません。マスクと手洗いを励行するだけでも十分だと思います」(A子さん)

つまり、従業員も感染対策をしておけばホストが来店しようとも、毎日検温しようともそれぐらいでは感染しない、と素人考えながら断言してくれる。

エビデンスはないが3密状態で脱毛施術を行いながらもクラスターが発生していない、という妙な自信からくるものである。







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