感染防止対策で無人化どころではなくなった

2020.05.22 / コラム

ホールの無人化について過去何本もエントリーを書いてきた。固定費の中で大きいのが人件費で、稼働、売り上げが下がる傾向が続くパチンコ業界にあっては、コスト削減のためにも各台計数機の導入などで現場スタッフの数を減らしてきた。省力化につながる製品を各社は開発してきたが、アフターコロナでは人手をおいそれと切れなくなった。

新型コロナウイルスの感染拡大を防止するために、朝の並びの間隔を2メートル以上で整列させたり、入場時に客の検温や、営業中は小まめな消毒作業が求められるようになった。

これまでになかった作業の数々が増えているので、人員削減どころではなくなってきた。

パチンコ・パチスロ産業21世紀会が作成した感染防止のガイドラインによると、ホール内で接触感染のリスクがある注意個所を次のように指摘している。

遊技球、遊技メダル、遊技機のハンドル・レバー・ボタン等、自動販売機、呼び出しボタン、椅子の背もたれ、ドアノブ(ドア開閉ボタン)、手すり等は、他者と共用する物品や手が触れる場所であるが、とりわけ遊技機のレバー・ハンドル・ボタン、自動販売機、 呼び出しボタン、椅子の背もたれ、ドアノブ(ドア開閉ボタン)、手すりは、高頻度接触 部位であり、特に注意する。

さらに店内消毒の徹底個所であるトイレ、手すり、精算機等共用部分の1時間毎を目安とした定期的な消毒・遊技客の入替わり時の遊技機周辺設備の消毒(消毒の状態が確認できるもの等の活用)・遊技球、遊技メダル箱の消毒を求めている。

緊急事態宣言が完全に解除されても、秋から冬にかけて第2波、第3波が襲ってくることが想定されており、やはり人員は必要になってくる。

「来店時に手の消毒と体温チェックが必要になってきますが、ここに商機があります」と話すのは設備機器関係者。これが自動化できるだけでもスタッフの手間が省ける。ホールとしてもありがたい。

「室内は次亜塩素酸を噴霧して、外の空気よりもきれいな快適空間であることをアピールすることも必要でしょう。管理遊技機やメダルレス遊技機になれば、直接玉やメダルに触る必要もなくなります」(同)

今、ホールの関心事は間引き営業のこと。稼働が低いホールならまったく問題ないが、高稼働ホールなら間引き営業は売り上げの減少を招くことでやりたくない。となると分煙ボード的アクリルボードで仕切りを入れたりすることになる。

いずれにしても間引き営業で台の配置を考えるのに忙しい。







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