休業要請中、営業中のホールへ来るユーザーの言い分

2020.05.10 / コラム

大阪府が休業要請に応じないパチンコ店の店名を公表した4月24日、営業中の大型店には朝の開店前の行列を撮影するために在阪テレビ局のほか、新聞、週刊誌の各メディアも訪れていた。

朝の並びはざっと400人。

メディアはカメラごと店内には入れないので、行列に並んでいるパチンコ客の声を拾うことに躍起になる。

週刊誌記者が一人の客のインタビューに成功した。スロット目当てに来ていた。遊技が終わったら時間を取ってくれるということになった。

年齢は24歳。フリーター。

大学生の時にスロットの虜になり、就職先にパチンコホールを選択したのだが、営業中のホールの元社員という人物だったことに記者自身がビックリしたが、まさに渡りに船だった。

「初任給は30万円、幹部候補生ということで入社したんですが、幹部候補生だったということもあってか非常に厳しい会社だったので1年で辞めました。会社の内情はある程度分かっています。旗艦店ともなると土日の売り上げは5000万円ぐらいで粗利は15%ぐらいで営業しています。他所よりも普段から勝てる率が高いので来ました」

記者はコロナ取材で飲食店の売り上げが1日10万円が半減した、と嘆いている店主の声を聞いたばかりだったので、5000万円という数字に腰を抜かした。

記者は「感染は怖くないのか」と聞いた。

「パチンコ店からクラスターは発生していないので、怖くはないです。マスコミはクラスターが発生しているキャバレーを叩かないのが不思議で仕方ない。クラスターが発生していないパチンコ店を叩くのは、過敏に反応しすぎ。大阪は95%以上休業している。こんなに協力しているのに」

パチンコ店ばかりが叩かれることにヒートアップしていく。

「マスコミは移動を批判しているんでしょ? 地元の人は自転車。遠方からは車やバイク。公共の交通機関を使ってくる人はいない。パチンコ店に入ったらどこも寄らず、また車やバイクで帰っていく。どこに迷惑をかけているんですか? 批判されることが分からない。湘南のサーファーだって、みんな車で来ている。車で海に来て何が悪い。悪いと思っていない人が来る」と移動に公共の交通機関を使っていないので罪悪感は全くない。


このホールには遠方から来る客の中には月1~2回は高速を飛ばして来る猛者も。それだけ期待値が高い店なのだろう。







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