今、見直すことが先々に生きてくる

2020.04.19 / コラム

新型コロナウィルスの終息はしばらく見えない中、4月に入って大きく稼動を下げている状況に関しては、大変というよりも災害に近いレベルになっています。

パチンコ業界だけではないので、なんとか力を合わせて乗り越えていきたいのですが、現実はこれが続けば危機的状況の法人様もいらっしゃることと思います。

経営に関しては、とにかくキャッシュが必要な時期なのは明らかです。
借入が可能な法人様もあれば、そうでない法人様もあるので、何とか自社で出来ることを模索していく必要があります。

さらに、経費削減や支払いサイトの延長などの見直し(少額でも)も必要なので、いつまで続くか分からない前提であらゆる計画を再度練り直す必要があります。

繰り返し今年は『粗利問題』ということをお伝えしています。
新型コロナウィルスの影響で計画の粗利も予算割れする中、新規則機への移行は進めていく必要があります。(今後、何らかの対策が業界としてあるかは期待せず)

現状の情報の中で営業面も進めていくことになります。
導入したらしばらくは撤去できないP機と6号機ですが、過去と同様の機種運用では稼動が低下し続けて、結果的に粗利の絶対額も低下していく傾向になります。

過去は、当然ですが動く機種を残して動かない機種を入替していくというものでしたが、今回は動いて粗利が安定確保できていた旧規則機を撤去していくことにもなるので、粗利問題に拍車をかけていきます。

そこで、クライアント様では現状自店に設置している機種を『土日祭日と平日』『昼と夜』に分けて稼動分析してもらい、土日と平日夜に動く傾向の機種を把握してもらい、このカテゴリーに分類されるP機を優先的に中古導入していくなどの方針を決めて進めています。

粗利問題は、お店のレートや機種構成、確率別の設置比率も見直していく必要があるので、現状の自店においてより好ましい設置比率を毎月見直しながら進めています。

現在は、1台置きに台を止めてコロナ対策をしている店舗もありますが、『止める台を考える、動く台を考える』ことが、設置比率の見直しと同様のものになります。
さらに、この状況がどこまで続くか分かりませんが、粗利が確保できなくなれば入替費用を抑える必要もあるので、『見栄えを落さずにどれだけ台を止めても営業が成り立つか』も想定して進めています。

現状は、常に最悪のシナリオを想定して、そこからいくつも仮説を立てて準備をしていく必要があります。

入替費用が減ったなら、優先的に何を買っていくか?ということを具体的に考えておかなければ、いざというとき動くことができません。

新台に関しても、相変わらず機歴などと(機歴が営業努力?)言っていますが、限りある入替費用をどこに投資するかを明確にしていくことも考えなければなりません。
(メルマガにしたので、このようなことも書いていきます)

自社の資金力に応じて、とにかく“生き残り戦略”と、市場競争の中での“勝ち残り戦略”を練ることは、現場の皆様は苦心されていると思います。
(勝ち残り戦略は、弱者は部分での支持を勝ち取っていくための資源配分です)

本当に大変な状況ですが、知恵を絞って取組むことは、嵐が過ぎた後は必ず力になっていくと信じて、今は全力で立ち向かうしかありません。


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