ピデアな男　石津直（ミスターパチンコ泉大津店 店長）

2016年3月、関西を中心にホールを展開するアミューズが設置台数1000台超の店舗の土地・建物・営業権すべてをM&Aした。同年9月から店長として赴任した石津直店長は、アミューズが経営するホールの中でも最大設置店を任されている。
屋号はあえてアミューズではなく、ミスターパチンコをそのまま据え置いた。その理由について店長に話を聞いた。

もともと来てくださっていたお客さまが求めていないようなものを
押し付けることはやらない方がいいと思っています

PiDEA編集部（以下略編）石津店長、まず業界歴を教えてください。

石津直店長（以下略石）　アルバイトとして働いていた期間が長かったのですが、この会社で正社員になってからは11年が経ちます。

編　ちなみに現在、ご年齢は？

石　年齢は現在43歳です。かなり長い期間ホールリーダーとしてアルバイトで働いてきて、30歳を超えてからは年齢も年齢ですし、自分の能力の幅を広げていきたいという思いもあり、もう少し本格的にこの業界、この業種に携わっていきたいと考たため、社員になろうかと思いました。

編　長年ホールで働いていたということは、社員登用の話も何回かあったんじゃないでしょうか。

石　そうですね。やはり年齢を重ねてきて、今までと違った立場で自分の力を発揮していきたいなと思うように心境が変化してきたのはありますね。

編　32歳から社員になったというわけですよね。正直、30代から正社員スタートってどうでしたか。風当たりとか辛くなかったですか。

石　社員になった年齢はたしかに遅いですが、アルバイトで7年くらい働いてきたので、現場の仕事は一通り分かっていました。むしろ、そういうことも奏功して、約2年で初めて店長になることができました。

編　それは早いですね。店長になって能力や権限の幅を広げていきたいみたいな思いがあったのでしょうか。

石　権限というか、できることの幅が変わりましたね。責任を持ちながら営業に携わり、日々の数字の変化を追っていくというパチンコホール運営の醍醐味を楽しんでいます。ホール現場の動きとしては分かっていましたが、営業に携わること自体は未経験でしたので、今までに体験していなかったことを身につけながらなんとかここまでやってきました。

編　ちなみに店長になってからは、どのような店舗を歴任してきたのでしょうか。

石　店長として一番初めに任されたのが設置台数960台のアミューズ八尾店（大阪府八尾市）でした。ここは市場的に競合店が多く他店とやりあうようなエリアでした。その次が、今は閉店していますが設置台数640台の堺店（大阪府堺市）。その後が設置台数378台の富田林店（大阪府富田林市）です。富田林店は地域密着型の店舗で、現在のお店と店舗規模は違いますが雰囲気は似ている感じですね。 

編　こちらのお店の経営がアミューズさんに切り替わったのはいつのことですか。

石　2016年の3月です。私がこちらに店長として赴任してきたのが、その半年後の9月のことでした。

編　設置台数1189台ということは、もしかしてアミューズさんが経営する店舗の中で最大じゃないですか。

石　その通りです。2016年11月に県外初進出した旗艦店の千葉店が1111台ですので、それよりも大きいですね。スタッフのシフト調整やクリンリネスの徹底など、やるべきことは多いですし、なによりやりがいがあります。

編　地域密着型の店舗とのことですが、こちらのお店の特徴を教えてください。

石　昔からのお客さまを大切にするスタイルです。元々、M&Aをした時から常連のお客さまには通っていただけるお店でしたので、前法人さまの良いところを引き継ぎながら、そこにアミューズの理念をミックスさせています。

編　泉大津市の競合状況としてはどうでしょうか。

石　当店を中心に半径5キロ圏内に29店舗があります。その中には、全国大手チェーンも多く、当然ながら競争が激しく簡単なエリアではありません。
その中で当店の位置付けとしては、正直な話地域一番店ではありません。ただ、派手な営業などをせずに安定した稼働を得られていることもあり、堅実な店舗ではあると自負しています。このお店の雰囲気が好きだということで、足繁く通っていただけるお客さまが多くいらっしゃいました。そこに対して弊社が参戦して新規客だけに集中して、今まで良かったものをかき乱してしまうのは、僕は違うかなと思います。
もちろん、いずれは地域一番店を目指していますが、いろんな施策を重ねていく中で、もともと来てくださっていたお客さまが求めていないようなものを押し付けることはやらない方がいいと思っています。

 

---

続きは3/15発行のPiDEA Vol.163で