【新型コロナ関連情報】3/24パチンコ業界対応まとめ

2020.03.24 / 新型コロナ

(3月25日現在 ※情報は順次追加していきます)

コンコルドが内定取り消し学生を対象に新卒募集

東海圏を中心に「コンコルド」の屋号でホールを展開する株式会社セントラルが、内定取り消しを受けた学生を対象に新卒募集を開始した。

上野パチンコ村の近隣病院でクラスター感染が発生

24日、永寿総合病院に入院中に新型コロナウイルスの感染が発覚した70代の男性が死亡したと東京都が発表。同病院では、他に患者と医療従事者の計3人の感染者が確認されており、外来診療を中止した。

同病院は通称「パチンコ村」と呼ばれる、パチンコメーカーのショールームや関連企業が多く集まる地域の中にあり、接触機会も少なくない。

同病院では、他に患者と医療従事者の計3人の感染者が確認されており、外来診療を中止した。

マルハン和泉店の委託清掃員が感染 消毒のため臨時休業

3月24日、マルハン和泉店が委託する早朝清掃員1名が新型コロナウイルスの陽性が確認されたと発表した。
感染した清掃員は午前5時〜7時の早朝のみ勤務しており、お客様やお客様と接する従業員との濃厚接触はなく、同じ時間帯に勤務する清掃員は自宅待機している。

また、お客様やお客様と接する従業員との濃厚接触がないこと、および次亜塩素酸ナトリウムでの清掃を継続的に行ってきたことから店内でのウイルス拡散の可能性は低く、和泉保健所の見解では休業の必要はないという。しかしながら、お客様の安全を最優先した結果、感染予防に万全を尽くすため3月24日を休業とし、店内ならびに事務所の消毒作業を実施するという。

都遊協が都内全店に消毒液を配布 感染症対策の徹底も

3月13日、東京都遊技業協同組合(都遊協)は組合員の都内763店舗に対し、新型コロナウイルスの感染拡大防止策に関する要請内容および、全店に消毒液を配布することをメディア関係者に公表した。

都遊協が公表した内容によれば、新型コロナウイルス感染拡大防止策の徹底として、①集客を目的とした活動の自粛、②感染症対策の継続的な取り組みの2点を行うことを要請している。
集客を目的とした活動の自粛においては、新台入替の広告宣伝に限らず、すべての活動や各種媒体における宣伝広告の自粛を促している。

また、感染症対策の継続的な取り組みについては、従業員の出社時の体温計測や可能な限りのマスク着用、従業員の手洗い、咳エチケットの励行のほか、ホール内の消毒および換気、周辺地域の感染状況や最新情報の把握までも要請している。

消毒液の配布については、1店舗当たり弱酸性次亜塩素酸水溶液10L(400ppm)と同携帯用ボトル150ml(200ppm)5本を、3月14日から10日間以内に配布するとしている。

 

消毒液の濃度と効果、人体等への影響について

消毒液を使うホールスタッフは、自店が使う消毒液の基本的な知識を知っておくべきである。

まず、その呼称について。
今回、都遊協が配布する消毒液は「弱酸性」である。同じ次亜塩素酸水でも濃度によって次のように呼称が変わるのだ。

  • 強酸性次亜塩素酸水(pH2.7以下)
  • 弱酸性次亜塩素酸水(pH2.7~pH5.0)
  • 微酸性次亜塩素酸水(pH5.0~pH6.5)

pHとは真ん中が「7」の時が「中性」で、0に近づくほどに酸性の濃度が高くなり、14に近づくほどにアルカリ性の濃度が高くなることを示す指標。7から離れれば離れるほど、酸性/アルカリ性の力が強くなる。pH5~pH6.5程度が最も殺菌力が高いといわれる。

「次亜塩素酸」はアルコールと比べ殺菌力が高い。ウイルスにも有効で、ノロウイルスやヘルペスウイルス、インフルエンザウイルスの不活化も報告されている。ちなみにアルコールはノロウイルスや一部の細菌に関しては効果がない。
殺菌効果を得ることができる濃度については、50ppm~70ppm程度でも十分効果は見込めるが、都遊協では100ppmを推奨している。

また人体への影響については、濃度200ppmの場合であっても、目に入った場合、口に含んだ場合、皮膚に接触した場合、その安全性は一般的な水道水と変わらないといわれており、これについては厚生労働省も認めている。

新型コロナウイルスの感染がまだ拡大期を脱していない中、全国のパチンコホールが難しい営業を強いられている。このような組合活動が業界全体により波及することが、今できることであろう。


3月13日までの動き

【ホール】

新型コロナウイルス感染者の来店で「123ライト有田店」が臨時休業

和歌山県の感染者12人のうちの1人が立ち寄ったとされるパチンコ123有田店が2月18日より、店内消毒および従業員のウイルス検査のため臨時休業した(2月23日より再開)。

 

新型コロナウイルス感染者の来店で「ザ・チャンス8 新金岡店」が臨時休業

2月29日、大阪府堺市のザ・チャンス8 新金岡店に新型コロナウイルス感染者が来店したことを受け、保健所の指導に基づき3月7日(土)当面の間、臨時休業するとともに店内の消毒作業を行う。

 

北海道のマルハン全店で1時間短縮営業

新型コロナウイルスの拡大を防止する観点から3月5日(木)から3月19日(木)の間は、営業時間が通常時より1時間短い9時から22時とした。

また、来店客や従業員に対する安全の配慮から下記の対応を行う。

  • 従業員は勤務時に体温をチェック
  • 従業員はマスクを着用
  • 遊技台の消毒
  • 2時間に1回の目安で換気

 

北海道「ひまわり」全店を2日間休業

北海道内にパチンコホール「ひまわり」を運営する合田観光商事2月29日(土)と3月1日(日)の2日間、緊急休業した。

 

北海道トーエーグループ全店休業

北海道の緊急事態宣言を受けてトーエーグループが3月1日(日)、全店休業した。また、3月9日から19日まで営業時間を10時から22時までに短縮する。

 

マルハン新型コロナウイルス対応を発表

3月5日、マルハンは店舗での対応および全社的な対応を以下の通り発表した。

<店舗における対応>

  • 従業員の頻繁な手洗いの実施。
  • お客様用手指アルコール消毒液・除菌ミスト設置
  • 遊技台、事務所や店舗内備品などの清掃と消毒作業の実施。
    ※北海道全33店舗において、感染拡大防止を目的とした店内の消毒・払拭作業を実施する ため、3月5日-3月19日の期間、営業時間を短縮します。
  • 勤務中のマスク着用。
  • 従業員の検温の徹底。
  • ジェットタオルの使用を禁止。ペーパータオルへの切替。
  • 定期的な換気の実施。

<その他、全社における対応>

  • 体温が37.5度以上の者、咳が止まらない者など、体調不良者の出勤を禁止。
  • 満員電車対策として、時差出勤の実施。
  • 大人数が集まるイベント・研修・会議等の禁止。
    ※大人数でない場合も、中止や延期、開催方法の変更など、最大限の考慮を行う。
  • 会社ならびに店舗主催の飲食会合の禁止(懇親会など)。
  • 不要不急の来客対応および長距離移動を伴う出張の抑制。
  • 海外出張渡航の原則禁止。海外からの出張渡航も原則禁止(海外勤務者)。
  • 個人の以下対象国への海外渡航(旅行)についても禁止。
    【対象国】※中国(香港とマカオ含む)および韓国
    ※外務省が渡航制限を出した地域を含む国および現地で入国制限や出ている国

 

楽園グループが朝の並びに「マスク着用」を呼びかけ

3月3日(火)より朝の入場整理への参加、一般入場への並び客に対し「マスク参加」をお願い。マスク非着用客の入場は整理参加客・一般入場客の入場した後に。

 

ピーアークが営業時間短縮

ピーアークは3月9日(月)から3月15日(日)の7日間、東京都、埼玉県、千葉県のピーアーク各店の営業時間を11時から22時まで、神奈川県のピーアーク各店の営業時間を10時から22時までに短縮する。

 

【メーカー】

平和 感染対策のため時差出勤・勤務時間短縮

2月28日、平和は3月2日(月)~3月13日(金)までの間、時差出勤および勤務時間短縮を行うと発表。

 

北電子グループ 全従業員を在宅勤務

3月9日(月)~3月13日(金)までの間(※予定)、全従業員を在宅勤務(代表電話対応のため、1名は出勤)すると発表。

 

【組合団体】

全日遊連 新台入替などの広告宣伝について配慮を求める通達

全日遊連は2月28日付で傘下組合員に対し、各種媒体を使って新台入替などの集客を目的とした広告宣伝について自粛を含めた適切な対応を求めた。

 

東京都遊協 全日遊連の通達に補足説明

2月28日付の全日遊連通達を受けて東京都遊協は3月2日付で「組合員店舗におかれては、社会に与える影響などを考慮した慎重な対応が求められている。感染防止努力はしていても、変わりなく広告宣伝をしていれば、世間からの厳しい批判を受けることはさけられない」とし、「事態沈静化まで自粛を含め適切な対応をお願いします」と徹底を促した。

 

日工組社会安全財団が説明会を延期

2月28日、公益財団法人社会安全財団が3月6日に開催を予定していた「パチンコ・パチスロ遊技障害研究成果・中間報告書」の説明会を延期すると日工組が業界13団体に通知した。新天地でのご活躍を末永く

 

ぱちんこ広告協議会(PAA)

会員企業に対し広告宣伝の自粛等の適切な対応を求める(2月29日)

 

余暇進 3月度定例部会・理事会を中止(2月28日)

 

日工組 3月上旬に予定していた「遊タイム」などに関する記者会見を中止

 

全日遊連 3月11日開催予定の定例理事会および記者会見を中止(2月26日)

 

日遊協 3月19日予定の第6回定例理事会に伴う記者会見を中止(3月4日)

 

警察庁 「感染防止のための措置を講じることを求める通知」

2月27日、警察庁生活安全局保安課長名でパチンコ・パチスロ産業21世紀会に対して、遊技機のハンドルなどの消毒など「感染防止措置を適切に講じるよう」通達。

 

札幌方面遊協が全道一律での営業時間短縮などを通達

3月5日、札幌方面遊技事業協同組合は、新型コロナウイルス感染防止対策における北海道各遊技業協同組合としての取組について」と題する要請道内の全ホールに対して通達した。取組事項は①3月9日〜3月19日までの間、1営業日において2時間以上の営業時間短縮(午前10時から午後10時までの時間帯)、②感染予防の徹底〜来店客への感染予防対策(手の消毒、マスクの着用を店内放送やポスターで呼びかける)、従業員の感染予防対策(空き台のこまめな消毒、従業員のマスクの着用、体温チェックなど健康管理の徹底を図る)、③企業イメージ広告の自粛の3点。

 

【政治】

衆議院インターネット審議中継 内閣委員会で早稲田夕季・立憲民主党衆議院議員が「こんな時期にパチンコ店はなんで営業しているのか」と質問

 

菅官房長官、パチンコ業界の営業自粛に「警察庁の指導のもと適切な対応を」(3月10日/Abema TIMES)

菅官房長官が10日、閣議後の会見で新型コロナウイルスの感染拡大を受けて全国でさまざまな自粛要請が相次いでいる状況を踏まえ、パチンコ店の営業自粛についても言及。警察庁による消毒などの指導要請や業界側の宣伝や営業の自粛について触れ、「引き続き、警察庁において政府の基本方針を踏まえ、パチンコ業界において適切な対応がとられるよう指導すると考えている」と続けた。

 

【メディア】

休業させるなら学校よりパチンコ屋(3月3日/アゴラ)

池田信夫・アゴラ研究所所長(学術博士)が「学校よりパチンコ屋を閉鎖したほうが死亡リスクを減らせる」と自らのwebで持論を展開した。

 

パチンコは「避けるべき場所」に例示されず 専門家も疑問視、厚労省の見解は(3月6日/J-CASTニュース)

政府が注意を呼びかけた場所やイベントのリストに「パチンコ」が含まれていないことを疑問視。岩田健太郎神戸大学教授の、「ライブやカラオケは駄目で、パチンコはスルー」だとした。娯楽の規模は、パチンコの方が桁違いに大きいことから、「『若者世代』にも説得力がない」という見解を掲載した。

 

コロナウイルス対策によるパチンコ店の営業規制。世間に漂う「自粛」強制ムードにも怖さも(3月3日/ハーバー・ビジネス・オンライン)

ライターの安達夕氏が北海道で全パチンコ店の営業時間の短縮が決定されたニュースを受けて、パチンコ営業に対する世論の厳しい風当たりを紹介。その上で、パチンコ業界に対するさまざまな批判は、新型コロナウイルス感染拡大期の現状におけるこの社会の縮図であり、無軌道な自粛強制、批判は経済を萎縮させると問題を提起している。

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