10月大型連休のカジノ収入は30%減/マカオ

2014.10.17 / カジノ

マカオ現地紙「マカオビジネスデイリー」によると、10月初めの大型連休期間中のマカオのカジノ収入が、前年比で約30%減少したと現地アナリストのレポートで明らかになった。

10月9日に発表された投資銀行ウェルズ・ファーゴ社のレポートでは、10月1日から5日までのカジノ収入は前年比33%減。同じくスターン・アジー社も、1日から6日までの6日間の収入が30%減少したと報告した。両社は、減収の理由をカジノのVIP客の減少によるものとし、これらの富裕層がマカオへの渡航を控えたか、もしくは他国のカジノを訪問したと予測している。また、香港で続く大規模なデモもマイナスの影響を与えたとした。

10月1日の国慶節(建国記念日)にともなう中国の大型連休は、マカオのカジノやその他観光産業にとっては年間を通じて最大のかきいれ時。2013年の連休期間中のカジノ収入は、1日あたり18億マカオパタカ(約243億円)で大きく稼いだが、今年の連休期間は12億~13億マカオパタカと不調に終わった。一方、不調だったカジノ収入とは対照的に、連休中にマカオを訪れた旅行者は増加した。政府発表の数値によれば、1日から7日までにマカオを訪れた渡航者数は90万1000人で、前年比6.1%の増加だった。

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