高橋正人の「AKBバラの儀式」徹底研究

2014.08.06 / 連載

高橋正人のパチンコ運用リアル養成講座

[第10回]ビッグコンテンツ「AKBバラの儀式」運用のポイント!

まずは、スペックの再確認から。

納期=8月17日〜、特賞確率=1/199(V役物=約1/15)、RUSH突入=50%・継続=72%、電サポ回数・・・通常後=無し、RUSH中=次回まで、計算出玉・・・実4R=504個・6R=756個・8R=1008個・10R=1260個・15R=1890個、参考販売台数は「13万台」程度(※完全に予想の域です……)。

ということで、スペックの留意点は前作と同様のスペックになる。下手に別スペックよりは安心だと思いますが、完全に演出勝負の感は否めない。今機種では「ジャンプアップボーナス」システムを採用していますが、全体として5%程度(通常時)に過ぎないので、その演出の是非は、稼動には関係無いモノと思われます。

◆ステージ性能
「結構甘い」形状の仕様である。設置傾斜=推奨【2分5厘】程度まで起こした方がベターです。
ただ、「ワープ入賞はしがたいゲージ構成」となっていますので一応安心ですが、各台のバラツキには要注意です。ココでの運用ポイント。「ステージが甘い」と言うことは、「『ワープ入賞するしない』がスタート値に影響しやすい」と言うこと。「ワープ入賞口への玉軌道の多い少ない」が問題になるので、バラ釘の位置配置は、全台をそろえることに時間を費やしてください。

◆スタート入賞性能
シミュレーションでの「出玉率100%分岐S=5.6回」程度となります。保留0・1個での停止秒数も長く、予告演出も多い事から、「スタート入賞スランプ」が小さければ、分岐点S値で「液晶が止まることはほぼ無い」と思われます。ココでの運用ポイントは「風車」から内側に入る(ヘソに寄る)玉が多く、なかなか風車の外側へ逃げ難いゲージ設計ですので、若干のSスランプが覚悟の上ですが、「寄釘はやや広め」だと逃げやすくなる傾向です。ただし、広すぎるとSスランプが更に大きくなりますので、要注意です。強いて言うならば、(ヘソ横)ジャンプピッチが広いと、そこから玉が逃げます。

◆アタッカー&出玉性能
カウントセンサー位置が「左下部分」になっているので、以前よりカウントオーバー入賞は多めになる傾向です。これにより、「15R=1,900個オーバー」になる場合がありますので、承知しておいてください。運用ポイントは「いつもの京楽ゲージ」と言って良いでしょう。基本は、右打ち時のアッカー誘導において、上段連釘より、下段連釘に流れる方が、出玉が減る可能性が高くなります。

◆甘ベース性能
「V役物入賞確率=約1/15」(前作は1/14)で、次回当りまでは「約1分」程度となります。よって、低めの甘ベース値であっても大きな問題はありません。しかし、「スルー入賞が無い!」と打ち手はイライラしますので適度の入賞は必須でしょう。なので、「スルー入賞はそこそこあって、下電チューもそこそこ入って、V入賞電チューも開放する」が基本。ある程度の数値変化は、「【V入賞電チュー】直近の【V字釘】振り分け」が理想です。

<総評>
いずれにしても、「損益分岐点スタート値が低い設計値」ですので、Sスランプは少ない方がベターであることは否めません。2年前のデータを参考・検証した上で営業運用して欲しいと願います。高い粗利額がその後の営業展開に苦労を強いられます。9月に大型コンテンツが無いことを承知した上で、丁寧な営業を心がけして欲しいですね。

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高橋正人

パチンコ業界歴30年の大ベテラン。ホールや機械について、すべてを知り尽くしたコンサルタント。現在、有限会社トータル・ノウ・コネクションズ代表取締役社長、株式会社エル・イー・オー代表取締役社長。

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