お店の魅力を高めるコツは「こだわりを持つこと」

2019.02.02 / 連載

【日曜】ド底辺ホール復活プロジェクト
コンサルティングの現場より(199) Prime AIセミナー(2)

皆さん、こんにちは。アミューズメントビジネスコンサルティング株式会社の林です。

3/8(金)、東京上野のオーラムにて開催される「PrimeAIセミナー」に登壇いたします。今回のメインテーマは新基準機および6号機への完全移行に向けて今できることの提示となっており、サン電子株式会社情報戦略部の長谷川武亮氏、有限会社TKC代表取締役の高橋正人氏のお二人とともに「遊技機に頼らない営業戦略」についてお話しする予定となっています。

前回からこのセミナーで私の担当する内容についてお伝えしており、今回は「お店の魅力を高める活動」についてお伝えいたします。

お店の魅力を高めるポイントの一つは「こだわりを持つこと」です。これから先、同じ商品構成(遊技機構成)、同じ営業方法での競争となることが確実であり、そういった状況ではこれら以外の部分で自店を際立たせる売りを全面に出していく必要があります。

「自店を際立たせる売り」は、自分(や、自店スタッフ)の好きなことや得意なこと、詳しいことなどから考えます。なぜなら、自分が好きだからこそとことん追求ができるからです。興味のないものには探求心も向上心も湧かず、自分の気持ちが向かないものにはこだわれません。

自分が好きで情熱を傾けられるものだからこそ、自分だけの(自店だけの)こだわりとして形にすることができるのです。それは例えばアニメだったり、遊技機スペックの理解であったり、メーカーのことであったりなどがあると思います。こだわるからこそ、「どうすればうまく表現できるか、どうすればうまく伝わるか」を考えることになり、それが配置や販促、雰囲気作りに反映され、他店との差別化につながるのです。

この配置や販促へのこだわりは、商品力が同じであればあるほど明確に差がでます。例えば一般的な小売店のうちチェーン店など同じ商品を扱っている場合でも、売上には店舗間で差があります。これは商品力の差ではなく「売る仕掛け」の差があるからです。売れるお店は商品力が優れているだけでなく、売り場の仕掛けを工夫しているものです。

そうした魅力的な売り場の仕掛け(パチンコ店で言えば機種配置)に関しては、買いやすさ=機種選択のし易さの追求も重要なポイントです。目当ての機種を探しやすいよう、わかりやすいシマ構成になっていることや、シマ内ではそのシマのコンセプトにあった類似機種比較がし易いなどお客様が機種を選びやすい工夫がされていることが基本です。機種を選びやすくするためには、玉単価や確率、出玉性能、遊技性など機種を選ぶ際に重視される基準ごとに陳列するグルーピングも重要なテクニックです。それを、「自分のこだわり」をもって取り組むのです。

機種配置や販促に関してはこれまでもしっかりと考えて取り組んできたお店は多いと思います。ここで、新たに「自分の好きなこと、こだわりから考える」という基準を追加することで、商品(機種)力に頼らない営業につなげてほしいと思います。「業界的パラダイム(ものの見方、考え方を支配する認識の枠組み)」を変えるべきときは、「今」です。



■    PrimeAIセミナー開催
2018年3月8日(金)、東京上野オーラムにてPrimeAIセミナーが開催されます。今回はメインテーマを「新基準機、6号機完全移行に向けて、今できること」とし、サブテーマは「迫る消費税率引上げ、備えは待ったなし!!」としています。
<登壇予定者>
サン電子株式会社 情報戦略部 長谷川武亮氏
有限会社TKC 代表取締役 高橋正人氏
アミューズメントビジネスコンサルティング株式会社 代表取締役 林秀樹


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アミューズメントビジネスコンサルティング株式会社 代表取締役 林秀樹
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1972年生まれ、福井県出身。大学卒業後、遊技機販売商社勤務を経てパチンコホール企業へ。エリア統括部長、遊技機調整技術部長などを歴任したのち、株式会社エンタテインメントビジネス総合研究所入社。2012年、40歳となったことを機に起業。細やかな調整技術と正確な計数管理力で、勘や経験に頼らない論理的なホール経営を提唱する。著書に「ジリ貧パチンコホール 復活プロジェクト」(幻冬舎)がある。

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