遊技機に頼らない営業戦略(1)

2019.01.27 / 連載

編集部より※配信が1日遅くなってしまいました。大変申し訳ございません。

【日曜】ド底辺ホール復活プロジェクト

コンサルティングの現場より(198) Prime AIセミナー

皆さん、こんにちは。アミューズメントビジネスコンサルティング株式会社の林です。

3/8(金)、東京上野のオーラムにて開催される「PrimeAIセミナー」に登壇いたします。今回のメインテーマは新基準機および6号機への完全移行に向けて今できることの提示となっており、サン電子株式会社の北瀬紳一郎氏、有限会社TKCの高橋正人氏のお二人とともに「遊技機に頼らない営業戦略」についてお話しする予定となっています。そこで今回から4回に分けて私の担当する内容についてお伝えしていきます。

パチンコの新基準機が導入されて5か月、スロットの6号機導入からは4か月となりました。まだまだタイトル数も少ない状況ですが、市場の反応は総じて事前予測どおり厳しい結果となっています。現状の枠組みの中で開発される遊技機の性能はどうしても旧基準遊技機より劣っており、市場に新基準と旧基準が混在する限りこの状況は変わらないと思います。

しかしこれから先、最長でも2年後には旧基準遊技機が完全撤去されるのであり、その時までに新しい営業の軸を持たなければなりません。

これまでのパチンコ業界は良くも悪くも「遊技機」に支配されてきました。良い遊技機があれば業績が向上し、なくなれば業績が低迷するといった具合です。これは言ってみれば外部要因の影響に左右されているのであり、決して自分たちの営業努力によるものではありません。今回の新基準機への移行も「外部要因」であり、これは業界全体に等しくかかる問題です。つまり自社も他社も「同じ」なのです。

これはある意味「チャンス」です。なぜなら外部要因による影響なので、自社も他社も等しく同じ条件を半ば強制的に受けることになるからであり、これまで遊技機の魅力(設置機種、設置台数)の多寡で差をつけられた(差別化できた)営業が今後はできなくなることで、本当の意味での「営業に対する自分たちの努力」が正当な結果を得ることになるからです。

「自分たちの努力」というのは難しいものではないです。例えばマーケティング活動や店内環境整備、接客姿勢などお客様を迎えるお店としてごく当たり前に行う活動の徹底です。

これまでのパチンコ店は遊技機の魅力が高いことが上記のような地道な活動すべてよりも価値が高かったことは事実です。しかし今後はそういった魅力は失われます。だからこそ、今すべきことは「遊技機に頼らない、お店の魅力に頼る営業へのシフト」です。

次回は「お店の魅力を高める活動」についてお伝えいたします。「業界的パラダイム(ものの見方、考え方を支配する認識の枠組み)」を変えるべきときは、「今」です。


■    PrimeAIセミナー開催(※1月31日、セミナー開催告知の一部を修正いたしました)
2018年3月8日(金)、東京上野オーラムにてPrimeAIセミナーが開催されます。今回はメインテーマを「新基準機、6号機完全移行に向けて、今できること」とし、サブテーマは「迫る消費税率引上げ、備えは待ったなし!!」としています。
<登壇予定者>
サン電子株式会社 情報戦略部 長谷川武亮氏
有限会社TKC 代表取締役 高橋正人氏
アミューズメントビジネスコンサルティング株式会社 代表取締役 林秀樹


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アミューズメントビジネスコンサルティング株式会社 代表取締役 林秀樹
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1972年生まれ、福井県出身。大学卒業後、遊技機販売商社勤務を経てパチンコホール企業へ。エリア統括部長、遊技機調整技術部長などを歴任したのち、株式会社エンタテインメントビジネス総合研究所入社。2012年、40歳となったことを機に起業。細やかな調整技術と正確な計数管理力で、勘や経験に頼らない論理的なホール経営を提唱する。著書に「ジリ貧パチンコホール 復活プロジェクト」(幻冬舎)がある。

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