高橋正人「浜崎&倖田の凄技運用術」

2014.10.02 / 連載

高橋正人のパチンコ運用リアル養成講座

[第17回]浜崎&倖田の運用ポイント!

まずは、ダブルリリースでのスペック概略の再確認。納期・・・10月5日〜。特賞確率・・・「浜崎あゆみ2」は「1/258」、「倖田來未」は「1/329.6」と「1/246.7」。計算最大出玉・・・【浜崎あゆみ2】16R=1,600個・【倖田來未㈿】16R=1,408個(ライトVer.は、1,344個)参考販売台数は、「5.0万台」(ダブルリリース合計)程度。

スペック性能は出率100%分岐点S値が、「浜崎2=6.0回」「倖田㈿=5.8回」と若干異なるので、データ管理には要注意です。また、「浜崎2」はST機、「倖田」は確変機と、そもそものスペック仕様が異なります。これの対してお客様が迷わない様に、「スペックの違い」「連チャン性の違い」などの、「スタッフ予備知識」「お客様へのアナウンス(告知)」が必要となる。

ステージ性能は「浜崎2」が『やや甘い』仕様です。推奨設置傾斜は、やや起し気味の【3分0厘】推奨です。「倖田」は『非常に甘い』の仕様です。推奨設置傾斜は、起して【2分5厘】推奨です。

スタート入賞性能は「浜崎2」がSスランプが大きい傾向にある。⇒連釘最初の「割りピッチ」は狭く(板11.50程度)が理想。シャンプピッチが広い設計です。⇒ヘソ直近の「ジャンプ釘」は、上がるとS値が下がります。「倖田」は「バラ釘」からの「逃し玉ピッチ」は、板11.75が基本ピッチ。⇒広くなるとS値が下がります。この機種も「シャンプピッチが広い」設計です。⇒「ジャンプピッチ」でのS値変動が可能となる。

アタッカー&出玉性能は「浜崎2」・・・右打ち時の玉軌道は「全てが電チュー部への軌道」が望ましい。⇒コレにより出玉のコントロールが楽になる。更に、上部からのカウントオーバーが減少する。最後は、アタッカー直近の「V字3本」で決まる。「倖田」はノーマル補正時、「カウントオーバー入賞」が多めの発生⇒オーバー入賞時は入賞音が発生する。

甘ベース性能でみると、「浜崎2」は「電チュー賞球が2個」。閉まっている秒数が長いので、「玉軌道がフル寄り」でも100%を超えない。また、電チュー開放1セット時間が「約3.0秒」と短いので、スルーメモリー枯れに注意が必要です。「倖田」「電チュー賞球が1個」である事で、100%以上は絶対に無い。電チューは「4回開放」仕様により、基本的に甘ベース値は低くなる。⇒右フロック入賞がキーポイントになる。

【その他】 2機種共に、「右フロック」の入賞が甘いゲージ設計になっているので、特に『甘ベース値への影響が大きい』事となる。また2機種共に、甘ベースが「スルー入賞率変化」でのコントロールとなるが、『シメ過ぎには要注意』です。

<総評> コンテンツ的にもメーカー販売戦略的にも、『ミドル2機種同時導入』がオーソドックスな導入だと思われます。その是・非はともかくとしても、「連チャン性能の仕様が異なる」事と、「出玉(大当たり)仕様が異なる」事が疑問点。お客様が、「勘違い」「違和感」を伴わない様に、ホール側の「告知クオリティ」が試される事となるでしょう。10月前半の中心機種となりますので、ちゃんとした管理・営業・告知が望まれます。

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高橋正人

パチンコ業界歴30年の大ベテラン。ホールや機械について、すべてを知り尽くしたコンサルタント。現在、有限会社トータル・ノウ・コネクションズ代表取締役社長、株式会社エル・イー・オー代表取締役社長。

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