高橋正人「問答無用!秋のMAX対策」

2015.09.04 / 連載

【水曜】高橋正人のパチンコ運用リアル養成講座

[第64回]ラストMAXを考える

【マックス規制】がいよいよ最終戦を迎える10月末、月間の中心となるのは「牙狼魔戒ノ花」である事は否定の余地は無い。しかし、ユーザーに対して『それだけ?』であっていいのであろうか? 無論、『無いよりあった方が良い』のは当たり前の話なのだが、とは言え「限られた予算」としては、どう考えるべきなのか?考察してみようと思う。

何がリリースされるのか?

とりあえず、現在の状況では「4機種」しか見当たらない。ひょっとすれば「5機種」。
(1)CRぱちんこ悪魔城ドラキュラ<高砂>・・・1/399(旧基準)
(2)CRJ−RUSH<JB>・・・1/289(旧基準)・1/199
(3)CR餃子の王将3<豊丸産業>・・・7000Ver(旧基準)
(4)CRゴールデンゲート<西陣>・・・1/199
いずれにしても、現状確定しているのは「4機種」のみで、ここに「京楽産業.」が割って入るのかが微妙。

【CR牙狼魔戒ノ花】は、11日週のリリースで・・・

この週の入替オープンは、どう考えても「牙狼一色!」の様相を呈していて、他のセブン機の行く末は大丈夫なのだろうか?逆に言うならば、『牙狼に匹敵するセブン機が無い』と言う極論さえ見え隠れしてしまう。この状況の中、「液晶演出機は牙狼」となると、それに対抗する軸が無い。唯一のその可能性を見出すとすれば、「非液晶機種」なのかもしれない。

現状で「牙狼」に対抗出来得るとすれば・・・

ココへ来て、一気にその評価を伸ばしているのが、「タイヨーエレック・ビッグドリーム〜神撃」となる。
8月末現在で、中古流通価格の平均値で、遂にトップに立った!!その価格も「遂に50万円超え」である。基本的には、液晶演出が無い「7セグ機種」であって、無駄な演出を省かざるを得ない事が、逆に「スピード感と分かり易さ」が表現され、結果的に打ち手に支持されている理由なのかもしれない。だとすれば、それに該当する可能性があるのは、一つは【J−RUSH】になるが、如何せんマックス仕様が無い。ただ、「1/289Ver」は、潜伏継続の仕様により、「10月末までのオープン限定!」スペックになる訳で、本当に『最後の仕様』と言っても過言で無い。

更に、【餃子の王将3】については、11月以降に「ライト・甘Ver」のリリースが予定されているが、その前に「一撃7,000個Ver」が10月オープン限定でのリリースとなる。他のセブン機とは一線を画した仕様の機種であるが、この一撃出玉の魅力を打ち手はどう評価するのか? 一つの設置アイテムとして、『完全否定する事は出来ない』と思っている。

11月のパチンコリリースが・・・

新しいコンテンツは少なく、以前に市場投下された旧機種の「リユース甘」系機種が多数を占める事になる。また、「最後の旧仕様スロットの市場投下」が必須であり、20機種近い機種数がリリースされるであろう。そんな背景が想定される中、11月のパチンコ市場はの主役は【牙狼魔戒ノ花】だけで支える事は不可能で、<12月年末〜翌年1月>の営業を想定するならば、「甘デジの充実化」も視野に入れる事になるだろうし、「10月設置のマックス機種の稼動維持」も考えねばならないし、「高稼働実績ある中古機の導入」あたりが、とりあえずの目先の戦術論になる。「いっぱいリリースされても困る」が、「全く無い」のもまた困る事になりそうな2015年末だが、正直「中古市場の乱高下」まで想定視野にいれながら、今の策を考えたいモノである。

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高橋正人

パチンコ業界歴30年の大ベテラン。ホールや機械について、すべてを知り尽くしたコンサルタント。現在、有限会社トータル・ノウ・コネクションズ代表取締役社長、株式会社エル・イー・オー代表取締役社長。

 

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