高橋正人「哲也2大研究〜ゲージ表付き〜」

2014.12.10 / 連載

【水曜】高橋正人のパチンコ運用リアル養成講座

[第27回]「CR哲也2〜雀聖再臨〜」大研究

まずは、スペックなど概略の再確認から。12月14日〜リリース。参考販売台数は2万台想定。特賞確率=1/394.8(高確率=1/42.2)、確変=80%(突入&継続)・出玉は「賞球=3&2&3&10&15」「突確(下)2R=0個・(下)8R=576個・右8R=1120個・16R=2,240個・(他「ジャップアップボーナス4,6,8,01,12R当たりがある)。

【スペックの留意点】 「下アタッカー=10個×8C」「右アタッカー=15×10C」と、賞球数とカウント数が異なるため、同じ8R当たりでも出玉が大きく異なる。また通常中の「小当り=1/300.9」があり、「突確2R(初回のみ潜伏)」後の2R当りは、突確なのか?小当りなのか?は一応判断出来てしまう。ただ演出の作り込み上では判別は出来ない様になっている。ちなみにこの「2Rパカパカ」だが、<小当り:突確>の比率は<14.6:1>となり、ほとんどが小当りでもある。

【ステージ性能】 基本的に『甘い』仕様ですので、「推奨設置傾斜」は、起こし気味での【3分0厘】です。

※<ココでの運用ポイント>※ 「ワープ入賞口」への寄玉が多くなる、基本ゲージ設計ですので、ワープ入賞口の[V字]釘は、丁寧に扱って欲しいと願う。有効S値の中の「ステージから入賞比率」が高くならない様に心掛ける必要性がある。「ワープ入賞する玉軌道」は、「赤ルートより青ルートの方が、入賞し難い』ので、把握して置くように(写真2枚目の表参照)。

◆【スタート入賞性能】

ヘソ横「ジャップピッチ」がやや広めである事から、そこそこヘソに寄っても「回り過ぎること」は無い。 ただし、バラ釘部分での【逃し玉分岐点】の「寄玉の多・少」はS値影響が大きいので、十分に注意されたし。 ※<ココでの運用ポイント>※ 「出率100%分岐点S値=5.8回」目安なので、実際の営業は「S=5.5回」程度となるが、ステージからのS入賞が 「0.5回以上を有する」と、釘入賞でのS値が『5.0回を下回る』可能性もあるので要注意です。 また、<※参考図㈪>【逃し玉分岐点】では5〜8%程度の逃げ玉があると、その後のS値管理が楽である。

◆【アタッカー&出玉性能】

「下アタッカー」はゲージ差による出玉差が出る可能性があるが、特図1抽選当たり時のみなので、右打ち確変中は関係無い。 また、「右アタッカー」は形状の作り方により、『ほぼ玉こぼれが無い』ので出玉数は【16R=2,240個】で固定となる。 ※<ココでの運用ポイント>※ 「下アタッカー」の入賞ゲージは、元々「辛い入賞率」のゲージ設計が成されている上、大当り全体での出現比率は低いので、 無理をした釘設計をする必要性は感じない。ただ「左側※注釘」に関しては、その釘の<※参考図㈫>上下角度(3度上〜6度上) 程度でも、獲得出玉が変化しやすいので、注意を要する事となる。

◆【甘ベース性能】

電チュー賞球は「3個賞球」となっている。サブデジ1回当たり3回開放で、合計=0.8秒〜1.6秒のランダムで、 「上部にある電チュー」とは言え、狙い撃ち(攻略打ち)等は難しい仕様となっている。 ※<ココでの運用ポイント>※ 電チュー直近の【V字ゲージ】設計次第で、電チュー入賞率が変わり、当然「甘ベース値」も変化する(写真2枚目の表参照)。 サブデジタルのメモリーが枯れる事が無くても、その数値変動は十分は変化が起こり得る。

<総評>

12月8日の【ヱヴァンゲリヲン9】の「翌週導入」される、2014年今年最後のMAX仕様機種になる。 ヱヴァ9の最大出玉は「15R=1850個」だが、「哲也2」は「16R=2250個」で出玉差は「400個」。 つまり、4R当りの匹敵する出玉差でもある。常に「機械の特徴」を把握し、その特徴を生かす事を想像して欲しいと願う。

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高橋正人

パチンコ業界歴30年の大ベテラン。ホールや機械について、すべてを知り尽くしたコンサルタント。現在、有限会社トータル・ノウ・コネクションズ代表取締役社長、株式会社エル・イー・オー代表取締役社長。

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