高橋正人「北斗6のマル秘技〜他言無用〜」

2014.10.29 / 連載

高橋正人のパチンコ運用リアル養成講座

[第21回]期待せずにはいられない「北斗6」

「CR北斗の拳6拳王 H80」のスペック概略の再確認から。納期は11月3日〜リリース。参考販売台数は「12万台」想定。特賞確率が「=1/394.8」(高確率=1/39.48)で「確変継続=80%」。計算出玉・・・突4R=0個・2R+2R=560個・8R+8R=2,240個です。

スペックの留意点は前作「CR北斗の拳5覇者 HVA」との比較において、「潜伏継続⇒初回潜伏」に変更となっています。また、「特図2」での特賞振分は同等だが、「特図1」での振分は若干異なり、更に時短80回が無くなっている。その他の仕様は、前作と同様考えてほぼ問題は無い。「損益分岐点スタート値も甘い」として捉えておくべきであろう。また、ステージ性能は基本「やや辛め」の仕様。推奨設置傾斜3分5厘です。

※<ココでの運用ポイント>※
「ワープ入賞ゲージ」の周辺が甘く、入賞口への寄り玉が多い。よって「ワープ入賞率」の多・少に注意が必要です。入賞口は「玉11.03mm」ピッチだが、「逃げピッチ」の設計は「板14.00mm」以上が望まれる。

スタート入賞性能は風車上「寄釘ピッチ」の設計「板11.25mm」と狭いが、それでも風車からの「外逃げ玉」がやや発生するが、スランプは小さめ。

※<ココでの運用ポイント>※
風車の「左右角度」により、逃げ玉の多・少が出て、S値に影響が出やすい。よって、『概ね垂直の範囲内で揃える』事も重要。
またヘソ横「ジャンプピッチ」は、初期設計「板12.75mm」となるが、広くなるとスタート入賞率が下がり、狭いと上がる。

「アタッカー&出玉性能」は上下アタッカーによる「ラウンド間秒数は約0.1秒」と短い、【ゼロアタッカー】を採用しているので、玉こぼれはほぼ無く、また「止め打ち」による出玉バラツキも無い。16R特賞時間は「約1分45秒」で固定となる。

※<ココでの運用ポイント>※
概ね垂直状態のいわゆる「ノーマルゲージ」として運用すべきで、無理なゲージ設計は打ち手のストレスを生む事となるので要注意。

甘ベース性能は電サポ状態での電チュー開放が「7回開放」を採用し、その所要秒数は「約11.3秒」と長い。(※但し、5カウント)右フロック上部の「【V字釘】からの逃げ玉」は、電チュー入賞が絶対に発生しない玉軌道となる。

※<ココでの運用ポイント>※
「電チュー開放メモリー」を減らす(=右スルー入賞を減らす)事は、『ほぼ不可能』として考えるのが正しい。電チュー入賞多・少のポイントは、「右フロック直上部のV字振分」と「電チュー直近の釘1本の寄り具合」となる。電チューの形状が『先が太く、平らになっている』形状は、この「電チュー直近の釘」の上下左右角度で、入賞が変化し易い形状となる。

<総評>
10月現在にて、前作の<CR北斗の拳5覇者 HVA(MAXスペック)>の設置店舗は、「7500店舗」を超えている程の、十分なコンテンツ力と集客力と稼動貢献力を持っていると期待せずにはいられない。粗利益面では「大海3」との同時リリースとなる事で、結果的に「北斗は高粗利!?」と予想される面は否めないであろう。約1カ月後リリースの「エヴァMAX」の導入までに、機械代金の「60〜70%」の粗利確保はしておきたいところでもある。稼動面では、対抗馬は相変わらず「牙狼金色」となる訳で、「設置後2週目」からの当該2機種の稼動バランス重要課題となる。また「北斗6」による牙狼の減台も視野に入るが、一応拒否する対応で『2機種の台平均アウトが同等になる』事が望ましいと思う。

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高橋正人

パチンコ業界歴30年の大ベテラン。ホールや機械について、すべてを知り尽くしたコンサルタント。現在、有限会社トータル・ノウ・コネクションズ代表取締役社長、株式会社エル・イー・オー代表取締役社長。

 

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