高橋正人「デビルマン裏切り者の超運用術」

2015.04.09 / 連載

【水曜】高橋正人のパチンコ運用リアル養成講座

[第44回]CRデビルマン覚醒

まずは、スペック概略の再確認から。【納期関連】は「4月19日」〜リリース。参考販売台数は「2.5万台」想定。【確率関連】・・・「特賞確率=1/385.5」(高確率=1/38.96)・「確変」ST突入=100%・継続=100%、「電サポ」・ST中=75回転・初回潜伏確変(6.5%)=0回。【出玉関連】・・・「賞球=3&3&5&7&14」(アタッカー=14個賞球)・「10カウント」・出玉・・・「20回開=500個」「30回開=580個」「40回開=720個」「50回開=890個」「60回開=1,040個」「70回開=1,220個」「80回開=1,360個」「90回開=1,540個」「100回開=1,730個」

【スペックの留意点】
最大の特徴は、出玉演出方法が「アタックタイムボーナス」と言うシステムで、「20回開=出玉500個」を最低出玉として、40回開放からは、『「AT10回=約170個」の出玉増加させて行く』【AT管理型ボーナス】と言うシステムにある。また「1/38.7」&「ST=75回」の爆発力は相当で、「ST連率=85.8%」平均「7.0連チャン」の継続率を誇る。

◆【ステージ性能】
基本的には、『やや辛め仕様』となるので、「設置傾斜の差」による「固体差のバラツキ」は小さいモノと考えられる。


※<ココでの運用ポイント>※
写真2枚目を参照>⇒【ワープ入賞口への寄り玉が少ない】=「外逃げ玉が多くなる」結果となるため、この【振分V字】が重要な起点。【振分V字】からの[A]ルートが多くなる方がベターな設計になる。

◆【スタート入賞性能】
一つの特徴が、【通常時の8個メモリーシステム】を搭載している事。特図1と特図2の比率は「1対1」に振分される。「出率100%分岐点S値=5.5回」目安なので、実際の営業は「S=5.1回」程度となるであろう。また、『「ヘソ連釘(道釘)」のピッチが広いゲージ設計』となっているので、ココでのスタートスランプ発生も誘発されるが、『回せない』スペック仕様なので、その軽減化は重要になる。

※<ココでの運用ポイント>※
写真2枚目を参照>⇒『連釘(道釘)のピッチが狭い方が、スタートスランプは小さくなる』ので、その方が理想はゲージ設計となる。しかし、その為には、『バラ釘部分での「外逃げ玉軌道」が、それなりにある』と設計されていないと難しくなってしまう。

◆【アタッカー&出玉性能】
平均のT1Y値は「800個強」程度に留まるが、『アタッカーの周辺釘が無い』事から、TY値はどの店舗でも同数値となる。


※<ココでの運用ポイント>※
アタッカー性能が固定されているので、特に運用ポイントは無い。よって、総出玉(TY値)の変動は、甘ベース値次第になる。

◆【甘ベース性能】

【SA値=約12.0回】と想定すると、STフル消化時間は「6分15秒」程度と想定される。『STフル消化で100玉減少』を基準と考えると、【下限BA値=84%】を想定しておいた方が無難である。


※<ココでの運用ポイント>※
『連チャン率が高い』と言う事は、即『特賞間の電サポの回数も多くなる』と言う事になり、必然的に『甘ベース値による総出玉
(TY値)への影響も大きくなる』と言う事になる。
写真2枚目を参照>⇒右スルーチャッカーへの寄り玉も多く、必然的にスルー通過率も高くなるざるを得ない。
写真2枚目を参照>⇒よって、全ては【電チュー直近の「V字振分」】が重要なポイントとなり、その振分設計が粗利に直結するので要注意です。

<総評>
ニューギンから数えて「3作目」の【デビルマン】コンテンツに該当する。楽曲もリニューアルされた進化は好ましく感じる。「真・花の慶次」含め、「ニューギン=高継続仕様」が根付きそうな雰囲気も有り、5月以降リリースされる「マックスST機」の多くが【継続率=77%】(継続回数=4.35回)程度に収まる中、当該機種は【継続回数=7.0回】と飛び抜けている。出玉の少なさをカバーする「各台係数機」設置の店舗では、ずば抜けた特賞回数を見せるチャンスでもあり、その運用・活用にチャンレジしてみてもいいのでは?

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高橋正人

パチンコ業界歴30年の大ベテラン。ホールや機械について、すべてを知り尽くしたコンサルタント。現在、有限会社トータル・ノウ・コネクションズ代表取締役社長、株式会社エル・イー・オー代表取締役社長。

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