高橋正人「ガンダム2全暴露」(改稿)

2015.02.26 / 連載

【水曜】高橋正人のパチンコ運用リアル養成講座

[第38回]ガンダム2の大研究(改稿)

まずは、スペック概略の再確認。【納期関連】・・・「3月1日」〜リリース。参考販売台数は「4.5万台」想定。【確率関連】・・・「特賞確率=1/199.8」(高確率=1/77.7)・3回1セット・電サポ=1セット終了後100回。※但し、確変中の電サポは、「潜伏(サポ無)」「100回まで」「次回まで」の3パターンがある。【出玉関連】・・・「賞球=1&2&3&10&14&14」・「ヘソ=1個賞球」・「電チュー=2個賞球」「他=3個賞球」・「アタッカー=14個賞球」・出玉=「実4R=468個」「実9R=1,053個」「16R=1,872個

【スペックの留意点】
基本的には【3回1セット】仕様。よって特賞回数が「3の倍数」で終了した場合、その時点での特賞確率は通常確率の「1/199.8」となっているが、その他の特賞回数で終了している場合は、電サポの有無にかかわらず、「内部的に1/77.7」になっている。閉店後「ラムクリア」をしない場合、高確率の潜伏状態になりますので、運用上要注意です。

◆【ステージ性能】
基本的に『激甘!』の形状。「推奨設置傾斜」は、「起こす」事は必須で、且つ「ワープ入賞」は抑える必要性があります。
※<ココでの運用ポイント>※
<写真1枚目>設置傾斜は【2分0厘】を推奨。更に「ワープ入賞口」は抑える設計となりますが、<参考図㈪>その上部のゲージ設計も「外逃げ玉」を作れれば、更にベターなゲージ設計となります。

◆【スタート入賞性能】
「出率100%分岐点S値=5.7回」目安なので、実際の営業は「S=5.4回」程度となる。更に【ヘソ=1個賞球】なので、「通常ベース値」が一桁の「6.0」程度を見込んでいます。
※<ココでの運用ポイント>※
分岐点スタートがやや低い上に、1個賞球である以上、「ステージからのヘソ入賞」を抑える前提として、スタートスランプは軽減しておきたい。設計としては、<参考図㈫>風車上部の【寄釘】ピッチは狭い方が有利に働くと共に、<写真1枚目>連釘(道釘)での「逃し玉ピッチ」は、「板11.50」とノーマル状態で臨みたいところである。最終的には、ヘソ横【ジャンプピッチ】がやや広くなる事で、対応は可能となる。

◆【アタッカー&出玉性能】
アタッカーは2つ。「中央下部」と「右アタッカー」になる。下アタッカーは通常時(ヘソ抽選時)だけの開放となる。概ね出玉は、右アタッカー「出玉470個程度」より少なくなり「約450個」程度としてデータ検証して頂きたい。
※<ココでの運用ポイント>※
右アタッカーでは「カウントオーバー入賞」が多発する傾向なので、約1,900個程度の出玉となる。<写真1枚目>更に、「ラウンド間秒数=約2.4秒」と長い仕様なので、【ラウンド間止め打ち】の有無で、+50個程度のT1Yとなる可能性が高いので、データ検証には注意が必要となる。

◆【甘ベース性能】
【電チュー=2個賞球】であるが、スルーチャッカー上部の「振分機能」的に『100%を超える事は皆無』となる。ホールとしては非常に扱いやすく、打ち手のストレスフリーになる『新機能は優秀である』と評価できる。
※<ココでの運用ポイント>※
全ては「上限100%」として、【スルーチャッカーの直上で逃げた玉×2個】分が100からマイナスされる計算となる。「100回の電サポ」消化時間は「約6分」程度となるので、甘ベース値が75%を下回る様な場合『上皿の玉が無くなる』可能性が高いので、下げ過ぎるゲージ設計は好ましくない。

<総評>
まぁ、契約に関して色々あった【SANKYO・ガンダム2】だが、それはさておき、「新しいスペックチャレンジ」として捉え、そして『どう使うか?』を考える必要性があるだろう。個人的には【潜伏状態の確率=1/77.7】において、「ホール評価」と「打ち手評価」においてがキーポイントとなる気がしている。
ちなみに、潜伏状態での「電源ON・OFF」は、確変ランプが点灯するハズなので、各ホールにて確認されたし。

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高橋正人

パチンコ業界歴30年の大ベテラン。ホールや機械について、すべてを知り尽くしたコンサルタント。現在、有限会社トータル・ノウ・コネクションズ代表取締役社長、株式会社エル・イー・オー代表取締役社長。

 

 

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