高橋正人「エヴァ9適正台数の超秘策」

2014.11.05 / 連載

高橋正人のパチンコ運用リアル養成講座

[第22回]12月は「ヱヴァ9」を何台導入する?

2014年は「エヴァンゲリオン」シリーズが、なんと10周年となったわけだが、「海物語」シリーズに匹敵する程の、ほぼ毎年リリースは、多くの意味で素晴らしいと思う。・・・ということで、先ずはその歴史を紐解いてみようと思う。

【パチンコ・エヴァの歴史】
2004年12月・・・「CR新世紀エヴァンゲリオンZF」 特賞確率=1/496.5 確率変動=68%
2006年 2月・・・「CR新世紀エヴァンゲリオンセカンドインパクトSF」 特賞確率=1/397.2 確率変動=67%
2007年 1月・・・「CR新世紀エヴァンゲリオン・奇跡の価値はSF」 特賞確率=1/397.2 確率変動=67%
2008年 1月・・・「CR新世紀エヴァンゲリオン〜使徒、再び〜SFW」 特賞確率=1/346.8 確率変動=65%
2009年 3月・・・「CR新世紀エヴァンゲリオン〜最後のシ者〜SFWS」 特賞確率=1/346.8 確率変動=65%
2010年 6月・・・「CRヱヴァンゲリヲン〜始まりの福音〜SRW」 特賞確率=1/358.1 確率変動=70%
2012年 1月・・・「CRヱヴァンゲリヲン7」 特賞確率=1/309.1 確率変動=60%
2013年 7月・・・「CRヱヴァンゲリヲン8R」 特賞確率=1/319.7 確率変動=70%
2014年12月・・・「CRヱヴァンゲリヲン9W」 特賞確率=1/390.1 確率変動=100%(ST=100回・継続=約80%)

以上、主なスペックを抜粋してみたが、初代は「旧基準」スペックで、2作目(2006年)から現行基準になっている。最初の3作はMAXで、以後4〜8作目はミドルスペックに変動している。そして今作9作目のリリースでは、MAXスペックである事に加え、初めての「ST仕様」に変更された。スペックに関しては、常に先行するわけではなく、「時代の流れに合わせた感」が強く、後手を踏んでいる感は否めない。スペック違いは多々あれど、初代で「SN〜1/262.1」、2作目で「MF〜1/315.1」」、3作目で「MF〜1/256.0」、2008年5月には「CRA新世紀エヴァンゲリオンプレミアムモデル」として、2006年リリース「セカンドインパクト」の甘デジ仕様をリリースして、この時点で初の「甘エヴァ登場!」となった。2010年1月には「〜使徒、再び〜」のスペック追加として、「YF〜1/128.5」をリリース等々、一応のチャレンジはしている。

■ついでといっては何だが、「スロエヴァ」の歴史も記しておこう。
2005年 9月・・・「新世紀エヴァンゲリオン」
2007年 7月・・・「新世紀エヴァンゲリオン〜まごころを、君に〜」
2008年 9月・・・「新世紀エヴァンゲリオン・約束の時」
2010年 2月・・・「新世紀エヴァンゲリオン・魂の軌跡」
2011年 3月・・・「ヱヴァンゲリヲン〜真実の翼〜」
2012年 2月・・・「ヱヴァンゲリヲン〜生命の鼓動〜」


全て「5号機・RT仕様」になっていますが、なんだがんだ言って、7年で6機種もリリースしていたんですね。

■では「ヱヴァ9」はどの程度の需要なのか?
需要には、見方が二つある。一つは「メーカー⇒ホール」の需要。もう一つは「ホール⇒エンドユーザー」。ココで語れるのは、「打ち手顧客の需要を汲み取って、ホールはメーカーに発注すること」となるのだが、これもまた難しい。なぜならば、集客力はある程度想像出来るのだが、稼動力となると「その答えはお客さまが決めること」となるわけで、時代変化などなどの外部要因が絡み、想定するのは困難である。・・・だが、考えねばならない。少なくとも現状では、「ルパン7」は「既に過去の話」として考えて良い。問題はMAXスペックにおける、「牙狼金色」⇒「北斗6」との流れからの「ヱヴァ9」である事を考慮すべきであろうと思われる。結果的な「販売台数」は、「牙狼金色=11万台」⇒「北斗6=13万台」⇒「ヱヴァ9=12万台」、と私は想定する。「要か不要か」と言えば、「必要である!」ことは事実であるが、その設置台数が問題であろう。

■私の答えは・・・「年末に現存させる牙狼金色と同台数にする」となる。「北斗6」に関しては、「大海3」との関連で、その設置比率には相当の多少差があり、その運用は千差万別であり一般論比較では語れない。よって、「北斗6」との比較対象では無く、「牙狼金色」との運用比較である。しかも、「現存させる」と言う言葉がキーワードになる。強いて言えば、「現存させる=需要がある」と判断する訳で、無論「牙狼金色の減台〜転売」は十分想定すべき事である。ヘタに「牙狼金色」の運用に拘ってしまうと、店舗内での運用バランスが崩れてしまう。既に、「北斗6で撤去すること」もあるとは思うが、その数は少数であろう。「北斗6」の動向は気になる点ではあるが、それなりの稼動は維持するであろう。またその影響で「牙狼金色の稼動低下」は否めない事も考慮せねばならない。

そこで、一つの思考として・・・先ず、「年末の牙狼金色を何台設置が適正か?」を考え、「ヱヴァ9」はそれと同等の台数を設置する事がベターな選択。仮に、「牙狼金色」が多台数残ってしまうにしても、本来の適正台数を算出して、それを基準値とする。仮に、「牙狼金色」が足りない現状だとしたら、その台数に見合う台数にチャレンジする。すべては、「牙狼金色」の現状稼動が、そのお店の稼動力なのですから。

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高橋正人

パチンコ業界歴30年の大ベテラン。ホールや機械について、すべてを知り尽くしたコンサルタント。現在、有限会社トータル・ノウ・コネクションズ代表取締役社長、株式会社エル・イー・オー代表取締役社長。

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