高橋正人「ウルトラ烈伝の激スゴ運用術」

2015.03.11 / 連載

【水曜】高橋正人のパチンコ運用リアル養成講座

[第40回]ウルトラバトル烈伝の大研究

まずは、スペック概略の再確認。【納期関連】・・・「3月15日」〜リリース。参考販売台数は「8.0万台」想定。【確率関連】・・・「特賞確率=1/392.4」(高確率=1/42)・確変=83% ・電サポ=20/30/50回。【出玉関連】・・・「賞球=3&3&3&14&14」・「上・下アタッカー=14個賞球」。下アタッカー出玉=「4R=468個」「5R=585個」「16R=1,872個」。上アタッカー出玉=「5R=520個」〜2Rづつ追加=208個〜「16R=1,664個」。

【スペックの留意点】
基本的には【確変機】仕様。現在「ロングST仕様」が中心になるマックスでは、「ルパン三世7」以来のビッグコンテンツになる。通常当り(17%)は、特図1では「4R=460個」で、特図2(電サポ)当りでは「突時=0個」で終了となる。「ジャンプアップボーナス」は、特図1では「5パターン合計=15%」で、特図2では「3パターン=5%」になる。尚、上アタッカーは「8カウント」で、下アタッカーは「9カウント」の仕様で、同じラウンドでも出玉が異なります。

◆【ステージ性能】
基本的に『やや辛め』の形状。だが、「ワープ入賞」ゲージ設計は「辛めの設計」となっている。


※<ココでの運用ポイント>※
設置傾斜は【2分5厘】を推奨。「損益分岐点スタート値がやや低い」ため「起こし気味」で更に辛く使用する方がベター。<写真2枚目参照>⇒ワープ入賞周辺のゲージ設計も「外逃げ玉」を作れれば、更にベターなゲージ設計となります。

◆【スタート入賞性能】
「出率100%分岐点S値=5.8回」目安なので、実際の営業は「S=5.4回」程度となるであろう。また、ヘソへの寄玉率が高いゲージ設計になってるので、スタート設計には注意が必要と思われます。

※<ココでの運用ポイント>※
<写真2枚目参照>⇒「ジャンプピッチ」部は【a】【b】それぞれの釘の上下角度が異なる設計がベターとなります。参考として、「【a】=4度上げ・【b】=6度上げ」が基準となり、そのピッチからの逃げ玉の確保がしやすくなります。

◆【アタッカー&出玉性能】
アタッカーは2つ。「上アタッカー=8カウント仕様」で、出玉は「5R=510個」を基準に、「2R毎=200個」のジャップアップボーナスで出玉は固定となる。「下アタッカー=9カウント仕様」で、出玉は上アタッカーよりも多くなり、また、「下アタッカー」は、センサー位置が従来機種と異なり、『カウントオーバー入賞が多い』形状です。


※<ココでの運用ポイント>※
<写真2枚目参照>⇒下アタッカーへ向かう玉軌道は、【上段ルート】と【下段ルート】がある。「上段ルート」はアタッカーから逃げる玉は皆無となるが、「下段ルート」の軌道は「振分V字」があるので、重要なポイントとなる。

◆【甘ベース性能】
確変中の「右スルー」入賞によるメモリー(4個)は枯れる事は無用なので、【図[BA1]】はノーマル設計でも十分である。また【図[BA2]】部分のピッチ設計次第で、甘ベース値は変化する設計なので、対応する事は可能である。

※<ココでの運用ポイント>※
<写真2枚目参照>⇒【図[BA2]】のピッチは、基本設計が従来の京楽機種よりは「やや広め」になっています。ココの部分での『逃げ玉が多くなり過ぎる』可能性もあるので要注意です。

<総評>
3月にリリースされる唯一のマックススペック機種になる。コンテンツの威力は「パチンコ業界として十分」な力を持っている事は否定出来ない程の【集客貢献力】は高いと思われる。従来の「京楽」機種よりも損益分岐点が『やや高い』数値の設計になっているので、スタート値管理には十分な配慮が必要になるであろう。3週間後には、「絶狼」「嘘喰い」「貞子3D」に加え、「大海物語3スペシャル」が次々と市場投下されるが、だからと言って、『粗利重視の営業形態は、やや早計は判断』と思われ、設置以後の【稼働貢献】に期待すべきと判断します。

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高橋正人

パチンコ業界歴30年の大ベテラン。ホールや機械について、すべてを知り尽くしたコンサルタント。現在、有限会社トータル・ノウ・コネクションズ代表取締役社長、株式会社エル・イー・オー代表取締役社長。

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