風営法議連VSオートバイ議連

2019.10.26 / コラム

パチンコ業と同様に衰退していく業界として、これまでに何度か二輪業界のことを取り上げてきた。二輪業界の国内市場はピーク時の昭和57年には326万台も売れたのに、平成30年には36万台まで落ち込んでいる。ピーク時の10分の1とは、パチンコ業界以上に危機的状況と言える。

パチンコ業界にはパチンコ業界を応援する風営法議連があるように、二輪業界には業界の振興を目指しオートバイ議連がある。自民党の三原じゅん子議員もその一人だ。

会長は自民党の逢沢一郎衆院議員だが、以下は同氏の活動報告だ。

ホンダ、ヤマハ、スズキ、カワサキのバイク4大メーカーは世界市場でシェア45%。引き続き圧倒的な人気、競争力を誇ります。ところで国内はどうか。新車販売のピークは昭和57年。326万台もが売れました。しかし平成30年は36万台まで落ち込んでいます。もちろんこれには様々な理由、背景がありますが、メーカーはじめ議連も含め、関係者全員で努力して新車販売100万台時代を実現することを目標に立てました。
 
バイク新時代を創るには、乗りやすい環境や条件を整備しなくてはなりません。私が議連会長に就任以降、いくつかの成果を上げてきました。第一に高速道路での二人乗りの解禁です。最近は中高年の方々のツーリングが増えてきましたが、バイク愛好家の皆さんからは、大変評価いただいています。

二輪車の駐車場は四輪に比べて不十分です。都市部では「ちょっと停めていただけで罰金となった」という話をよく聞きます。特に三大都市圏における二輪車駐車場の整備に努力しています。

女性の皆さんにもバイクに乗って欲しい。きめ細かい配慮が必要ですね。例えば道の駅に女性専用のドレッシングルーム、休憩室を設けるなど。今全力で取り組んでいます。

国交省、高速道路会社の協力を得て平成29年より「ツーリングプラン」を始めましたが、年を重ねるたびに充実してきました。ネットで調べて頂ければと思いますが、今年は北海道から九州まで全部で19コースを用意しました。ETC装着なら2日間、3日間数千円の定額料金で乗り放題のプランです。ユーザーの皆様のご意見を参考に今後もよりよいプラン作成に努力します。

ツーリングプランの充実も大切ですが、私達の当面の最大の目標は、二輪車の高速道路料金の適正化です。現在の料金体系は普通車1に対して軽自動車・二輪車0.8です。これを普通車1、軽0.8、二輪0.5にしようとするものです。ユーザーや国民の皆様の理解と協力を得て是非実現したいです。

道路会社の負担などにも配慮しなければなりませんので、まずはETC装着のバイクから実施ということを考えています。

以上 引用終わり

オートバイ議連は明確な目標を持って行動している。

まず、国内市場を現在の36万台から100万台に引き上げる。そのために必要なことは、都市部の駐輪場整備であるが、最大の懸案は高速度料金の引き下げだ。二輪なのに軽自動車と同じ料金を払わされているライダーの負担を軽減させることは急務だ。

では、わが業界の風営法議連はどうか? ホール側よりもメーカーとの結びつきが深いので、今のところは保通協の型式試験の適合率を上げることに奮闘しているようだが、その効果は未だに出ていない。

それよりも、業界全体のために遊技人口を1500万人に引き上げるなどの具体的目標とそのための方策について動いてほしいものである。

高速道路の二人乗りはオートバイ議連の力で解禁されたが、高速道路料金の半額問題は随分前から取り組んでいるがなかなか実現されていない。



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