風が吹けば桶屋が儲かる。ギリギリを攻めると…

2019.11.23 / コラム

10月の保通協試験の適合率が発表されたが、相変わらずスロットは20%台を低迷している。



高射幸性スロットの撤去を今年1月末までに15%、2020年1月末までに5%、と段階的に減らし、2021年1月末までに完全撤去を決めていた全日遊連は、6号機の供給が依然として厳しい状況に加え、中古機も品薄で価格が高騰していることから、撤去期限の判断を慎重に行ってきたが、11月13日の全国理事会で2020年1月31日時点で15%以下にする決議を行った。

これを受けてメーカー関係者はこう話す。

「自主規制が緩くなったことはメーカーのほうで販売時期を調整できるようになった。代替え需要は依然としてあるわけで、ベニヤ営業にしなければならないことは避けられた。メーカーにとって追い風。スロット主体のメーカーは胸をなでおろしている。スロット業界の粘り勝ち。スロットメーカーは安易な機械を出すよりもギリギリを攻めてくる。いい結果になった」

ギリギリを攻めるから適合率が上がらない。

メーカーは同じ機種を何度も保通協試験に持ち込むことになる。それによって儲かるのが保通協ということになる。



「人件費は変わらないのに、めちゃくちゃ忙しい。業界が衰退し、市場規模が縮小する不安はあるが、今は問題ない。メーカーはギリギリを攻めるので儲かる」と中から声が聞こえる。

中の様子についてはこんな具合だ。

「昔はパチンコ好きの人もたくさんいたけど、今はパチンコ・スロットをやっている人はいません。なんの感情移入もなく淡々と仕事をやっています。大学の友達もパチンコをやっているような人はいなかった」

試験にはそういう人材が適しているのかもしれないが、中の人はパチンコ・スロットをやる人が少ないのは、ホール関係者がやらないのと一緒か。

ある人の勧めでパチンコ日報を読むようになって、「初めてパチンコ業界のことが分かった」と感想を漏らした、という。






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