韓国:IR上場3社計 19年度3Q 売上高773億円,YoY15%増~内外国人も順調, ParadiseCity牽引

2019.11.18 / カジノ
2019-11-18

【海外ニュース】

韓国証券取引所に上場するIR3社であるKangwon Land(KWL)、Grand Korea Leisure(GKL)、Paradise Company Limited(Paradise)がそれぞれ2019年度3Q業績を発表。
発表日は、Paradiseが11月7日、GKL、KWLが11月8日。

韓国では現在17ヵ所のカジノ施設があり、うち外国人専用が16ヵ所、内国人が入場可能な唯一の施設はKangwon Land(Kangwon Landが運営)である。

Paradiseは4ヵ所(ソウル、仁川、釜山、済州島)、GKLは3ヵ所(ソウル、釜山)の外国人専用カジノを運営。
両社は、Landing International Developmentが済州島で”Jeju Shinhwa World”が開業(2018年2月25日)するまで、外国人専用カジノ市場の約9割を占有していた。

3社計の業績は、3Q(7-9月)が売上高773億円,YoY15%増, 営業利益200億円,YoY27%増, 3Q累計(1-9月)が売上高2,106億円,YoY9%増, 営業利益523億円,YoY15%増。
全体とし順調。

Kangwon Landは、2017年末から18年の営業規制強化の影響が一巡。内国人市場は、回復基調。

外国人専用カジノ事業者では、Paradise City(運営会社Paradise Segasammy, 出資比率:パライダイス55%、セガサミー45%)がシェアを急拡大。

なお、Landing International Development(香港上場)の業績(ほぼ済州島”Jeju Shinhwa World”のみ)は、2019年度1H(1-6月)は売上高HK$347mn,YoY80%減, 株主帰属当期損益HK$836mn(前年同期HK$281mnの黒字)。
円換算は、売上高49億円、株主帰属当期損益117億円の赤字。

韓国:18年射幸産業統計 外国人カジノ1625億円,YoY35%増~Landing”Jeju Shinhwa”牽引

7月、韓国・射幸産業統合監督委員会(National Gambling Control Commission)は、2018年の射幸産業統計を公表。

GGY(Gross Gambling Yield)は、射幸産業全体では96,726億ウォン,YoY5%増(約9,673億円)。
カジノ部門は30,254億ウォン,YoY11%増(約3,025億円)。

カジノ部門のうち、KangwonLandは14,001億ウォン,YoY8%減(約1,400億円)、外国人専用カジノは16,253億ウォン,YoY35%増(約1,625億円)。
訪問者数は、KangwonLandが2,852千人,YoY8%減、外国人専用カジノが2,839千人,YoY28%増。

KangwonLandは、内国人が入場可能な唯一の施設。外国人専用カジノは16施設であった。

KangwonLand – 縮小。営業規制が響く:
・政府・文化体育観光部は、2017年12月28日にKangwon landに営業規制を通知。
– マス・テーブル数削減(180台から160台)は2018年1月1日実施
– 営業時間の短縮(10am-6amから10am-4am)は2018年4月1日実施
・2017年12月、政府は、Gambling Industry Reform Planを提言。Kangwon Landの売上抑制策に重点を置いた。政府は、2008年、ギャンブル産業への売上成長キャップ(7種目合計GGR/GDPの上限値を設定)を導入。2014年以来、7種目合計GGR/GDPを0.54%以下に抑制する方針とし、各種目に成長許容上限値を割り振った。Kangwon Landは、7種目の中で、唯一、上限値を超過

外国人専用カジノ – 急拡大。済州島Jeju Shinhwa Worldがけん引:
・上場2社(GKL, Paradise)計の2018年度の売上高(決算)は11,693億ウォン,YoY8%増(約1,169億円)
・けん引役は、Landing International Developmentの済州島Jeju Shinhwa World(2018年2月25日開業)
・Landing Int’l Devの2018年度の売上高(決算)は298億円で、Jeju Shinhwa Worldがほぼ全体を占有

韓国の外国人専用カジノを含む統合型リゾート(IR)の開発動向

現在5つの大型の外国人専用カジノを含む統合型リゾート(IR)の開発計画が進行中。

Paradise&セガサミーHDの「パラダイス・シティー」、Landing International Development「Jeju Shinhwa World project」は、それぞれ開業済みであり、段階開発中。

仁川広域市の永宗島(仁川空港を含む)には3つの大型IR計画がある。
・Paradise&セガサミーHDの「パラダイス・シティー」(投資額:第1期15,675億ウォン≒1,568億円, 開業:第1期1次2017年4月20日, 2次2018年9月21日)
・Caesars Entertainment CorpとGuangzhou R&F Propertiesの計画(投資額:第1期7億ドル, 最終20億ドル, 開業予定:第1期2021年初)
・Mohegan Gaming and Entertainmentの「インスパイア」(投資額:第1期16億ドル, 最終50億ドル, 開業予定:第1期A2022年)

済州島では2つの大型IR計画がある。
・Landing International Development「Jeju Shinhwa World project」(投資額:18億ドル, フェーズⅠ開業:2018年2月25日)
・ロッテ観光開発&中国緑地グループ「ドリームタワーカジノ複合リゾート」(投資額:7,000億ウォン≒700億円, 開業予定:2019年10月)

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