青山真将樹「2015年中盤戦を制するスペック別分析」

【月曜】青山真将樹のデータダイナマイトweb出張版

第４６回：ド底辺ホールに陥らないための秘策

オイ、読者諸君‼　勉強してるか⁉　今週もタメになる話をしてやる‼　しっかり聞かないヤツはサマーソルトドロップでギャフンと言わせてやる‼　わかったか‼

カテゴリー別の戦い方を間違えんなよ‼

2015年はパチスロだけでなく、パチンコにおいても大きな市場環境変化があり、凄く力量が試される年だな。オレの講義を聞いている諸君にはぜひ、勝ち組になってほしいから、今日は「カテゴリー別　2015年中盤戦のポイント」について講義をしてやる。しっかりと聞けよ‼

MAXタイプ

MAXタイプ内規が確定し、「今のウチにMAXを増やせ」等のアホな話も拡散されているが、既に多くの部門でMAXタイプが重い状況。本来、春先からMAX比率を調整すべきだが、「MAXを持っといた方が良いかも？」という判断ミスで適切な比率調整をせずに中盤〜後半を迎える店が多く出る。夏前に大型MAX機登場が噂されるがスペック的に「牙狼」「慶次」を上回る機械の登場は難しいため、ゴールデンウイークまでに「牙狼」「慶次」の安定体制を確立しつつ、MAX比率を「一旦、調整」した店が業績を上げられる体制になる。

ミドル

1個戻しの商品が年中盤以降、各メーカーから登場する見通し。MAXに規制がかかることもあり、2015年後半は過去数年間で最もミドルが盛り上がる年となる可能性が高い。新内規の影響で大海系の機械はスペック変更となったため、「CR大海3スペシャルMTE」は長く使える機械になると予測。次期の「沖海」まで1年あるため、海客がいるホールにとっては重宝する。

ライト＆ライトミドル

「ガンダム」の苦戦影響もあり、2015年は大型機投入が少なくなる見通し。一方、2014年後半から収益コーナーとしては重要度を増しているが、MAXが登場しなくなる流れなので、今後はより収益部門としての貢献が大きくなる。

甘デジ

5月の「甘海」は3.5～4万台程度の設置台数となる見通し。4円甘デジ部門の新機軸となるほどの市場設置ではないため現状とあまり状況は変わらないと分析。中心選手不在状態が続き、今後も回転率勝負の部門となる。

パチスロART

新審査基準の商品が安定的に登場するのは夏前頃になりそう。5-6月は「様子見機種」が多くなりそうで少量導入機種が中心となるが、7-8月は大型機種登場の可能性大。2014年年末以降、登場機種、1機種当たりのプレイヤー遊技率は顕著に上昇しており「多品種少量導入」が春～2015年11月までのART機の買い方になる。新基準機のコーナーをしっかりと作ることもポイント。

パチスロ　Aタイプ＆30パイ

WEB、ブログ、コンサルセミナー等でかなり実態と乖離した話題で取り扱われているが、既にAタイプ、30パイともに設置比率的には既に過剰気味。特に30パイも全国で撃沈事例が多発。元来、両部門ともに薄利営業が必須のため強い店向けの強化施策。弱い店が取り組むと弱きをより弱くさせる施策のため、2014年末〜春先にかけてAタイプ、30パイで業績を落とした店は競合店にとって狙い目になってくる。

多様性は娯楽ビジネスにとって超重要。どうも業界は弱い店ほど「一点突破」とか「専門店化」などの「弱者誘惑キーワード」になびくが、そんな考えはお客様無視のバチ当たりの考えだ。2015年中盤は軸となる目玉商品が弱いから、全体的なクオリティを維持&アップすることが重要になってくる。今日のこの記事を読んだら、全部門の現状をしっかりと分析して、中盤戦に向けた施策検討を開始しろ‼　わかったか‼

どうだ、今日の話もためになったろ？

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グローバルアミューズメント（株）　代表取締役　青山真将樹

元 Hondaの商品企画プロジェクトリーダー。2007年とあるコンサル会社に入社。在籍6年9か月で4度の年間コンサルティング受注額1位を獲得。トップ コンサルタントとして活躍する一方、サラリーマンコンサルは業界に貢献できないと痛感。2013年12月独立。各種データを駆使し、メーカー& ホールの双方にコンサルティングを行う業界唯一のコンサルタントであり経営者。