大手法人機械対策課SH@CKの新台講座「SガルパンG」

2019.06.03 / 連載

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【月曜】大手法人機械対策課SH@CKの新台講座

今週は7月7日導入開始予定「Sガールズ&パンツァーG」(オリンピア)全国10,000台

2015年に業界入りを果たし、時代の流れにより認定取得が叶わず3年程度で市場から撤去されてしまったスロット「ガールズ&パンツァー」が6号機にて『復活』リリースである!本機は復活の文字通りに前作を強く意識した仕様となっており、機種名からも分かるように決して「2」ではない!認定取得が出来ず市場から撤去された2015年のAT機は、内規上ペナルティ禁止となっている事から「高ベース」「重い初当り」「AT期待値低枚数」などの特徴があり、サブ基盤抽選という違いはあるが比較的6号機に近い仕様の機種だ。そんな2015年AT機を6号機でリメイクし、『復活』したガルパンに対してユーザー反応に期待したい!

そんな初代を6号機で再現した本機、再現されたポイントを確認する為にも5号機「初代」との比較をしよう!

項目 G(6号機) 初代(5号機)
初当り確率 ①1/461.2~⑥1/328.5 ①1/399~⑥1/216.6
出率 ①97.7%~⑥110.1% ①97.1%~⑥113.1%
50枚ベース 約50.4G 約45G
AT純増 2.6枚 2.5枚
RUSH期待値 約420枚 約400枚
CZ確率 1/158.0 1/173.4
CZ期待度:メインCZ・上位(あんこう祭)CZ 40%OVER・70% 33%・66%
CZメイン抽選 周期抽選(300pt・平均48G) レア役
天井・恩恵 約288G・CZ当選※ 約1280G・RUSH当選

※周期(1周期平均約48G)5回連続スルー後の6周期目到達時

 以上のように、ベースが高い分初当り確率が重めになっている。異なる点としては高設定域の数値や天井性能もだが、一番の変更点は通常時の抽選だ。周期抽選は300ptの減算タイプとなり、毎Gの減算に合わせレア役や100G周期にて減算性能が大幅に向上し平均48Gで周期到達となる。同社機の「戦国乙女西国参戦」に近い仕様となり、周期到達時のCZ抽選は30%程度(西国は直撃込みで①約20%~⑥約33%)となる。

そして本機は有利区間が新たな仕様となっており、有利区間終了時にCZが開始されるというもの。つまり『CZ抽選=有利区間終了抽選』となっているのだ!
その仕様の為に「2400枚到達前にゲーム数上限1500G到達によってRUSH終了」という6号機のウィークポイントがほぼ発生しない仕様となっているのだ!そして、前作の『サバイバルウォー』の一部でもあったRUSH終了後のCZ突入も、本機のRUSHにて一定の条件をクリアした場合にはRUSH終了時に有利区間終了、つまりCZへ突入する仕様だ!この仕様のためRUSH当確天井を搭載していない分、『CZ天井』『RUSH性能向上』『RUSH後即連の可能性』を搭載したスペックなのだ!

演出においては、初代をベースとした演出がほとんどとなるが、スペック仕様の変更に伴い新規演出が追加されている。
まず大きな変更点である周期はまさに「ガルパン西国編」とも言えるフローへと変化しており、ポイント減算演出がメインへと変更している。CZは任意で選択出来ないものの、突入時の昇格ゲーム中(20G)は「化物語」のCZのように特定図柄をリール内に停止させる度に期待度が増す。そしてジャッジゲームは前作の『80%×3』ではなく昇格ゲームで期待度を上げた3つの対戦カードに対し一つでも撃破する事が出来ればRUSH突入となる。
そして、RUSHの演出ベースは初代とほとんど同じではあるもののスペック的な内容にはなるが、初代とは異なり駆け抜けが低くなるように『パンツァーアタック(特化ゾーン)』へ突入する仕様となっている。特化ゾーンでは“チャンスチーム”や“作戦”をストックし、上位になれば“V(勝利)ストック”を獲得する場合もあるのだ!それでも、駆け抜けをした場合には25%で『チョビっとチャンス(復活&特化ゾーン)』へ突入するなど、初代の欠点を覆すような要素や新規演出が節々に追加されている。

本機「Sガールズ&パンツァーG」の訴求ポイントは『スペック』に尽きるだろう。
コンテンツ面では、本機の仕様から懐古ユーザーをメインターゲットとするものとなる事から新鮮さをウリにする事は困難な状況となるだろう。それよりも前作の再現度や欠点補完などの点を訴求するべきだと言える。これは本機の訴求に限った事ではなく、6号機の性能に懸念を抱いているユーザーが未だ市場には多く存在している事から、その懸念点を少しでも払拭する事が2019年内に進むであろう旧基準機撤去によるユーザーの業界離反の防止に繋がる取り組みの一つとなる可能性があるのだ!

風営法議連などの働きにより、型式試験の見直しや内規緩和など明るい話題が多くはなっているものの、それでも未だ2021年問題のスロット分野に関しては市場供給すら不安が残る状況となっている。この問題をメーカーマターと捉える事なく、ホールマターでもあると捉え、ユーザー育成にそろそろ努めて行く頃合いなのかもしない。

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