青山真将樹「負け組のダメな機械選定(パチンコ編)」

2015.07.20 / 連載

【月曜】青山真将樹のデータダイナマイトweb出張版

第61回:機械選定 ダメ事例‼(パチンコ編)

オイ、諸君‼勉強してるか⁉ 今週も超役立つ情報を提供してやる。ちゃんと読まないと「その場飛び式シューティングスタープレス」で抑え込んでやる‼ 覚悟しとけ‼

ダメな機械選定者の傾向を教えてやる‼

ご存知のように、オレは毎月、全国の機械選定責任者・実務者を対象に、「機械評価勉強会」を実施している。生徒達はなかなか勉強熱心で、オレのスパルタ教育にしっかりとついてきてるから、知識・分析力の両面で業界ダントツトップの勉強会になってるな。間違いない。(みんな、大手ホールの戦略部以上の知識を持ってると思うぞ。ホントに)。現在の機械評価で重要なポイントは3つだ。

①    過去の振り返りをしっかりやり、ウケる機械の傾向を適切に把握する。

②    3ヵ月〜半年後の機械投入情報の精度を高め、攻め時をしっかり予測する。

③    営業資料を鵜呑みにせず、スペックを独自に分析し商品特性を正確に理解する。

オレの勉強会は上記を何度も繰り返しやるから、1年も参加すれば機械評価の実力がグンと伸びるのは当たり前だな。適当なイメージだけで機械評価しているヤツ等に対して、年間を通しての成果は全く違うと思うぞ。えっ!? 「オレだって真面目に機械を選んでる」だと?みんなそう言うんだよ。じゃぁ、チェックしてやるから、以下の“機械選定ダメ事例”を読んで、自分が当てはまってないかチェックしやがれ‼

機械選定ダメ事例①:「版権」の印象で機械評価

「良い版権機=高稼働が期待できる」という考え方はとっくの昔に終わっている。その点については皆も理解しているよな。一方、未だに版権印象でほぼ機械評価を決めてしまうホール関係者も依然として多いな。不思議だよな。なんでだと思う?答えは簡単、「勉強不足でそれしか知識が無い」からだ。版権はあくまでも“初期集客期待値”の基準の1つ。スペックやゲームシステムをトータル的に観て、更に版権との相性を分析できるくらいでないとダメ機械選定だとオレは思うぞ。

機械選定ダメ事例②:「T1Y&継続率」のみチェック

最近はスペックの知識がほんとうに多岐に求められる市場になっているが、未だに「T1Y」と「継続率」ぐらいしかチェックしない(できない)無知な機械選定者がホント多いと思うぞ。現在のスペック評価は「出玉のバラつき値」「少出玉比率」「通常当たり時の引き戻し率」「プレイヤーが体験する多様なルート」などを一通りチェックできるくらいでないと、理に適ったバランスの良いスペックか否かは絶対に判断できない(極端にどっかを削ればT1Yなんて簡単に高くできるんだよ‼)。ホール関係者が無知なお蔭で超ムリゲースペックの某台が店頭に7万台もならぶんだ‼ お前等、ホント反省しろ‼ ここに関してはホール関係者の90%以上が全くダメ。オイ、お前、メーカー資料のスペック表から平均TYを自分で計算できるか?できないだろ?そんなヤツに機械評価をする資格なし‼ そんな状態を放置している経営者は生き残る資格無し‼

機械選定ダメ事例③:演出は「通常時」のみチェック

これまたホール機械選定者の9割が当てはまる話だけど、試打しても通常時しか見ない人、ホントに多くね? 「パチンコは当たるまでの通常時が大事」とか、メーカーからの刷り込みを本気で信じているバカなヤツがホントに多いな。かと思えば、上述した某台みたいな通常時がガチャガチャの機械が7万台も店頭に並ぶんだから、ホント、訳がわかんねぇな。いいか、「パチンコは通常時が大事」なんてのは、どの機械もスペックがほぼ一緒だったミドル全盛時代の話なんだよ。現在のパチンコは、当たってからの出玉差が遊技者によって全然違うから、通常時だけでなく大当たり後の“一喜一憂”を腹落ちさせる“大当たり後→確変中のゲームフロー”も超重要。そこをチェックしないようなヤツに機械評価をする資格なし‼ そんな状態を放置している経営者は生き残る資格無し‼

どうだ、こうやって指摘されると、ダメな機械が店頭に並ぶ理由がメーカーのせいだけじゃないことが理解できるだろ‼ 今日の記事を読んで「そうかなるほど」と思えなかったヤツは、ホントに機械評価者の資質が無いと心から思うぞ。‼ もっと詳しく勉強したいヤツは8月の勉強会に1回参加してみろ‼ みんな一生懸命勉強してるから、勉強意欲が湧くと思うぞ‼

それじゃ、今週の授業はこれまで、またな‼

【東・名・阪・福岡で定期勉強会開催‼ 勝ち組人財を育成する】

グローバルアミューズメント 機械評価勉強会

〜8月の勉強会テーマ〜

Ⅰ)3番店&4番店の戦い方

Ⅱ)ガサツ店長克服‼ 店舗環境改善講座(第3弾)

Ⅲ)秋以降の機械評価講座。

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グローバルアミューズメント(株) 代表取締役 青山真将樹

元 Hondaの商品企画プロジェクトリーダー。2007年とあるコンサル会社に入社。在籍6年9か月で4度の年間コンサルティング受注額1位を獲得。トップ コンサルタントとして活躍する一方、サラリーマンコンサルは業界に貢献できないと痛感。2013年12月独立。各種データを駆使し、メーカー& ホールの双方にコンサルティングを行う業界唯一のコンサルタントであり経営者。

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