青山真将樹「絶望必至!30パイ導入は死の行軍」

2015.02.17 / 連載

【月曜】青山真将樹のデータダイナマイトweb出張版

第42回:未来なき対策をぶった斬る

オス、読者諸君‼ 勉強してるか⁉ 今週もいい話をしてやるからな‼ ちゃんと聞かないヤツはスワンダイブ式フェニックススプラッシュをお見舞いしてやる‼ 分かったか‼

2015年の困った施策

「30パイの導入‼ 」。2015年は本当に自滅施策がスゴく横行しているな。ホール業界の歴史を振り返ると「低玉への過剰投資」「身の丈に合わないパチスロ部門増台」「MAXタイプ過剰投資」など、流行りモノ施策に手をつけて自滅していくパターンが非常に多い。現在でも業績がいい店は、4~5年前から基本型をあまり変えず、その都度の市況に併せて「多少設置比率を調整する程度」で時流に対応している。大体、部門設置比率をコロコロ変えるということは、それだけ機械頼み営業と言っているようなモノで、固定客づくりとはもっとも縁遠い店になっちゃうんだけどな。さて、今年はその中でも「自滅施策の拡散」がひどい。以下のとおりだ。

1)30パイ導入(特に関東)

2)Aタイプ専門店

3)定量制

4)ラッキーナンバー制

オレは、ほとんどのホールにとって、上記の施策で業績が上がることは「まずない」と確信している。むしろ、ドンドン業績悪化の道を辿るだけだ。但し、〝意志〟を入れて、他に先駆けて”実施している企業は違うぞ。俺は都内にオープンしたAタイプ専門店なんかは凄く応援している(ホント、頑張ってほしい‼)。イラッとするのは、大手コンサル会社のセミナー等で薄っぺらい事例(大体、1日~2日間の客数調査程度)を紹介されて、ネタ不足からこうゆう施策に取り組むホールだ。でも、見みろ‼ オレが言っているとおり、定量制にしても、30パイにしてもダメ事例がドンドン出てきたな。この講座を読んで、定量制や30パイ導入に疑問を持った諸君は被害を免れた訳だ。いや~、ホント、Pidea.webは参考になるな。

「良い失敗事例」と「ダメな失敗事例」

それを見極めろ‼  最近では「失敗事例セミナー」なんてのも出てきたな。ホント、コンサルというのはあの手この手で商売を考えるのが上手いな。全く感心するぜ。いいか、お前たちに教えとくけど、失敗事例とは「良い失敗事例」と「悪い失敗事例」があるわけ。

・良い失敗事例 → 市場性はあるが、やり方が悪い事例

・悪い失敗事例 → 市場性が無いことを一生懸命やっている事例。

まず、失敗事例を聞きながら上記A、Bのどちらの話か判断できないと、失敗事例なんか聞いてもしょうがないぞ。ちなみに30パイの市場ポテンシャルは現時点で以下のとおりだ。

【20円パチスロプレイヤー1000人に聞いた30パイメイン比率】

1位:ニューキングハナハナ2.2% ※メイン遊技比率

2位:クィーンハナハナ1.9%

3位:沖ドキ1.5%

(2015年2月調査)

主要3機種で市場全体の5.6%にしかならない。上記は全国データだから、30パイ商圏を除くと、実質的には1〜2%程度の市場なわけだ。つまり、現時点で市場性はほとんどない。 成功するためには、これから市場をつくっていく部門だから、店力が相当しっかりしているホールじゃないと、絶対にいい感じにするのは無理。しかも、3年くらいかかる覚悟が必要だと思うよ。こうゆう都合の悪い話をしないで導入を進める悪いコンサルが本当に多いんだけど、そこを見透かせないのは導入企業の責任。「やっちゃダメなこと」の誘惑に勝って、どれくらい「やるべきこと」に集中できるかが今年の業績アップの最重要ポイントだな。 頭の中に叩き込んどけ‼  それじゃ、今週はこれまで。またな‼

今、やるべきことはコレ‼ シニア層固定客化に本気で取り組たいホール、全員集合‼

20名限定、シニア層固定客化1泊2日合宿2015

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グローバルアミューズメント(株) 代表取締役 青山真将樹

元 Hondaの商品企画プロジェクトリーダー。2007年とあるコンサル会社に入社。在籍6年9か月で4度の年間コンサルティング受注額1位を獲得。トップ コンサルタントとして活躍する一方、サラリーマンコンサルは業界に貢献できないと痛感。2013年12月独立。各種データを駆使し、メーカー& ホールの双方にコンサルティングを行う業界唯一のコンサルタントであり経営者。

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