青山真将樹「悪魔的スペック分析の超奥義」

2015.02.02 / 連載

【月曜】青山真将樹のデータダイナマイトweb出張版

第40回:青山流エクセル変形フロントネックスープレックス

オス、読者諸君‼ 調子はどうだ⁉ 今週も「データダイナマイトweb出張版」の講義をはじめるぞ‼ 今週は超大事な話を伝えるからな‼ ちゃんと聞かないヤツは、魔神風車固めでブン投げてやる‼ 分かったか‼

■「スペック分析の基礎」を叩き込む

オイ‼ 1台40万円もするパチンコ・パチスロ機を適当な勘で選んでいる野郎ども‼ 今日の話は絶対に永久保存版で持っておけ‼ オレは先週、機械評価勉強会の会員を集めて「集合研修」をやった。テーマは「エクセルを使ったスペック分析マスター塾」だ。

そして、オレは大反省をした。本当にオレは大反省をした。なぜかって? オレが「みんな、当然わかっているだろう」と考えていた「基礎的なスペック分析の手法」について、ホール機械選定者のほとんどが知らないことを知ったからだ。大反省だ。もちろん、オレの勉強会参加者は皆、意識の高い生徒ばかり。集合研修だって、勉強会会員1名2万1600円、勉強会非会員32,400円もの費用を頂いている。半日研修としては、業界内ではかなり高額だ。自費で参加頂いた人も結構いるぐらい参加者は勉強熱心だ。

でも、俺の予想以上に「機械性能に対する分析手法」についてはホールの皆は知る術がないんだな。今後、もっと基礎の部分を徹底できる話を業界全体に伝えてやる‼ だから、みんなも今まで以上にしっかり勉強してくれ‼ 今日は読者の皆にスペック分析の基礎として「平均連荘回数の算出式」を教えてやる。アタマの中に叩き込んどけ‼

【平均連荘回数 算出式】

平均連荘回数=1/(1-継続率) ※継続率は0コンマ表記

上記の式に継続率をブチ込めば平均連荘回数は簡単にはじき出せるぞ‼ ただし、継続率は%表記でなく「0コンマ表記」だからな。つまり、80%→0.8、82%→0.82として計算するんだぞ。まさかと思うが、80%=0.8が理解できないヤツはいないよな。上記の算出式から計算すると、

【継続率】   【平均連荘回数】

77%継続  =  4.3回

80%継続  =  5.0回

82%継続  =  5.6回

83%継続  =  5.9回

84%継続  =  6.3回

という感じになるな。ちなみに牙狼は正確には継続率77.1%なので、平均連荘回数は4.37回、真・慶次は継続率84.5%なので、平均連荘回数6.45回。上記の公式で計算すると連荘性能が一目瞭然で分かるな。

■継続率は77%、82%、84%が中心となる

スペックの数値だけみると、「ちょっとでも数字が多い方が良い」と思いがちだが、長く打ち込んでくれるプレイヤーにとっては、重要なのは「実際の連荘回数」だ。現在の市場にとっての中心選手は「牙狼」だから、「牙狼よりも連荘感がしっかりあること」が重要だ。ルパン(82%継続=平均連荘回数5.6回)が長期稼働した理由は牙狼(77.1%継続=平均連荘回数4.37回)よりもコンスタントに「1回以上多く当たり経験ができる」という点が大きかったし、初期稼働が好調な「真・慶次」(84.5%継続=平均連荘回数6.45回)に至っては「『牙狼』よりもコンスタントに+2回の連荘経験ができる」という点が魅力な訳だ。つまり、「牙狼+○回」という平均連荘回数性能を持った82%、84%の継続率が“バランスの良い継続率設計”といえる訳だな。今後、80%継続のレンジは廃れていくとオレは思うぞ。

どうだお前等、参考になったろ? スペック分析の実力を上げると機械購入精度アップに直結するぞ。しっかり勉強しろよ‼ それでは今週はこれまで。またな‼

【毎月100名以上参加‼ グローバルアミューズメント機械評価勉強会】

↓↓↓申込みは下記より↓↓↓

http://global-am.co.jp/seminar.html

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

グローバルアミューズメント(株) 代表取締役 青山真将樹

元 Hondaの商品企画プロジェクトリーダー。2007年とあるコンサル会社に入社。在籍6年9か月で4度の年間コンサルティング受注額1位を獲得。トップ コンサルタントとして活躍する一方、サラリーマンコンサルは業界に貢献できないと痛感。2013年12月独立。各種データを駆使し、メーカー& ホールの双方にコンサルティングを行う業界唯一のコンサルタントであり経営者。

 

グローバルアミューズメント, 月曜, 青山真将樹, 青山真将樹のデータダイナマイトweb出張版