青山真将樹「店舗崩壊!ブラックカリスマの脅威」

2015.06.09 / 連載

【月曜】青山真将樹のデータダイナマイトweb出張版

第55回: 狡猾ブラックカリスマ 職場乗っ取りの恐怖‼

オイ、諸君‼勉強してるか⁉ 今週はいつもと嗜好を変えて、マネージメントの話をしてやる‼ しっかり読まないと、オレンジクラッシュで叩き潰してやる‼ わかったか‼

LINE世代の職場乗っ取りの恐怖‼

オレの会社は東京 渋谷にあるんだけどね。渋谷にいると今の若者世代の特徴が凄くわかるな。渋谷の場合、客商売をやっている店で、「流行る店」と「潰れる店」の生命線は「LINE世代をしっかりコキ使えるか」「LINE世代に寄生されるか」で完全に決まるな。「潰れる店」の特徴はこんな感じだ、

【潰れる店の7つの特徴】

①    店員がみんな小奇麗な感じ。

②    店員同士が仲が良い。楽しそうに会話している。

③    誰が管理者(店長、正社員)かよく見ないとわからない。

④    行列ができていても急がない、焦らない。

⑤    客側をあまり見ない。呼んでもなかなか来ない。

⑥    欠品、品切れが多い。

⑦    ミスがあると一応謝るが改善されない。

これさ、LINE世代に「乗っ取られている店」の特徴なんだよね。一見すると、スタッフ全員、印象良く爽やかな感じで、「ようこそ○○○へ‼」なんて、表面的なニコニコ感は凄くあるわけ。そして、スタッフみんなが仲良く楽しそうに仕事している。でもさ、よく考えてみろ、大繁華街 渋谷のランチタイムや、夜の時間帯でスタッフが楽しそうに仕事しているのって、絶対におかしいだろ‼ 色々な店を見ていてわかったんだけど、これはさ、「クレームに対して強固なディフェンスをしながら、みんなで怠けている状態」なわけ。狡猾なヤツがいて、自分が悪者にならない手段を上手に駆使しながら、楽に稼げる方法を職場で蔓延させちゃうんだろうな。笑顔でニコニコしながら、ゆっくりやられたら、こっちは怒れないし、「少しくらい行列ができていた方が良い」なんて、客を待たせることを正当化しちゃうわけ。当然、店の回転率が落ちるから売上は低下するんだけど、そんなのはおかまいなし。そして、欠品が多いことも共通点。これがまた必ず「手間がかかるモノ」なんだな。オレの会社の近くのカフェなんて、店長がいない日には必ずスムージーが欠品するんだよ。バイトがグルになって手間がかかる商品は欠品にしちゃうわけ。そんなのも「混雑時はスムージーは断ってよ」なんて、先輩バイトに明るく爽やかに教えられて、それが当たり前だと考えているんだと思うよ。こんな理由で店が潰されていくと思うと、ホント、怖えだろ‼

「ブラックカリスマ」を生み出すな‼

LINE世代は、常に周囲とやり取りしていることが当たり前で、孤立を極端に恐れるらしい。そんな世代特性と、職場で生まれる「ブラックカリスマ」が絡みあうと、紹介したような事象になっちゃうわけ。渋谷のセンター街を入ってすぐのピザ屋なんて、ブラックカリスマの乗っ取りが究極の状態で、社員がいても、カウンター内で女子バイトが堂々とスマホいじりながら怠けて、新米バイトに指示出してるよ。こうなると、この女子バイトの機嫌を損ねたら、バイト大量に辞めかねないから、社員も歯向かえないんだろうな。そして、ブラックカリスマを作ってしまうのは、管理者である店長のマネジメントが原因。以下Ⅰ)Ⅱ)Ⅲ)はブラックカリスマを作りがちな店長のマネージメントの共通点だ。覚えとけ‼

【ブラックカリスマを生み出すマネジメント】

Ⅰ)特定の人に特定の仕事を割り振る傾向が強く「彼(彼女)がいなくては困る」という状態をつくりがち。

Ⅱ)社員・部下・バイトを信用したら、完全にまかせてしまい、ブラックボックスをつくりがち。

Ⅲ)新しく入って来た人材に、「誰がここのボスか」をしっかりと認識させていない。

まず、第一に管理者は特定の下位者に「役職・賃金以上の負荷」をかけ続けちゃダメ。「彼(彼女)」に役職・賃金以上の負荷をかけ続けることが「カリスマ化→ブラックカリスマ化」のスタート地点。サービス業で品質を安定させようかと思うと、管理者が幸せな歯車を作れるかにかかっている。言葉のイメージが悪いが、そこが本質だぞ(世相の空気感に流され勘違いしちゃダメ‼)。管理者が「管理」の意味を適切に理解せず、社員・部下・バイトと平等目線になっちゃうと、Ⅰ)Ⅱ)Ⅲ)のような事象を発生させがちだ、「自分は管理する側」、「相手は管理される側」ということを絶対に忘れんな‼それじゃ、今週はこれまで、またな‼

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グローバルアミューズメント(株) 代表取締役 青山真将樹

元 Hondaの商品企画プロジェクトリーダー。2007年とあるコンサル会社に入社。在籍6年9か月で4度の年間コンサルティング受注額1位を獲得。トップ コンサルタントとして活躍する一方、サラリーマンコンサルは業界に貢献できないと痛感。2013年12月独立。各種データを駆使し、メーカー& ホールの双方にコンサルティングを行う業界唯一のコンサルタントであり経営者。

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