【毎月第一火曜日更新】第105回 三浦真理恵のモテる処方箋
皆様こんにちは!株式会社kaikaの三浦真理恵です。本日は、こんなお悩みが届いています。
Q、上司(男性)が無関心過ぎます。褒められたことも叱られたこともありません。人が少ないので年中繁忙期のような状態で頑張っているのに、私はいなくてもいい存在なのかなと思ってしまいます。上司とは業務上必要な会話だけ。悲しいし虚しいし、でも他の同僚や会社のことは好きだから辞めたくはないし…どうしたらいいかわかりません。(20代・女性・役職者)
A、それは悲しくも虚しくもなりますね…。男性は基本的に言葉足らずな方が多いですが、それがわかっていても、業務上最低限の会話だけとなると、何を考えているかもさっぱりわかりませんよね。
叱られたことがないということは、怒られたこともないと仮定します。あなたはミスなくきちんと業務を遂行している頑張り屋さんなのでしょう。そのことは、きっと上司もわかっているはずです。
毎日何かしら褒めてくれる上司もいれば、質問者様の上司のようにまったく褒めない上司もいる。「叱ったり怒ったりしないことが認めている証だ!」とおっしゃる方もいるくらいです。
世の上司の方々が一体平均どれくらい部下を褒めているかわかりませんが、世の部下の方々はどれくらい褒めてほしいと思っているのか。
ディップ株式会社様による「社会人300人に聞いた、上司のためのほめる技術調査」によると、
【上司にどのくらいほめられたら満足か】
「月に1回」が最多で30.0%。「週に1〜3回」、「1日2回以上」、「1日に1回」も合計すると「月に1回以上」は53.2%。「何回褒められてもいい」という回答もあります。
逆に「褒められなくてもいい」と回答したのは約5%です。
【上司に使ってほしいほめ言葉】
1位「さすがだね」(105票)、2位「がんばったね」(97票)、3位「安心して任せられるね」(96票)、4位「仕事が速いね」(94票)、4位「仕事が正確だね」(同率94票)。
【あなたが上司にほめられるとしたら何を1番ほめられたいと思うか?】
1位「自分の努力」、2位「自分の成果」、3位「自分の個性」4位「仕事の進め方」。
という結果が出ています。
世の上司の皆様、この結果を見てどう感じるでしょうか?
ほとんどの部下は、褒められたいと思っています。何か大きな仕事を成し遂げたからだけではなく、日々の努力や成長を、見ていてほしいし、言葉にして伝えてほしいのです。
もしかしたら、ハラスメントに気を遣い過ぎるあまり、必要以上のコミュニケーションをとらないようにしている方もいるかもしれません。
でも、それとこれとはまったく別です。もし容姿ばかりを褒めていたらそれはもちろんハラスメントになりますが、仕事に対する努力や過程、成果、成長、頼りがい等を認めて言葉にして伝える。そこには、ハラスメントの欠片もありません。
また、褒めているつもりでも褒められていると伝わっていない場合もあります。明確な言葉にして伝えること、具体的に伝えること、が大切です。
褒め慣れてない方にとっては気恥ずかしさもあるかもしれませんが、きちんと言葉にして伝えてみてください。きっと、いい顔が見れるはずです。そして、今後の仕事もより一層、頑張ってくれるはずです。
そして、褒めてくれない上司をお持ちの部下の皆様。
勇気を出して、「たまには褒めてください!」と言ってみるのはどうでしょうか? 上司の戸惑いやびっくりした顔を想像すると、ちょっと言ってみたくなりませんか? 今まで散々無関心を装ってきた仕返しです(笑)。
もしそれでも何も言ってくれなかったら、そういう人なのだと割り切るか、「叱られも怒られもしないということは私は完璧なんだ!」と無理矢理にでもポジティブに捉えるか、悲しさ虚しさを伝えるか、配置転換を希望するか…。
まずは、何かしら上司に伝えてみましょう。その一言で、上司からの関わり方が変わる可能性も十分にありえます。
大丈夫。あなたは頑張っています。認められているし、必要とされています。だから自信を持って。アプローチをしてみてください。
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(著者プロフィール)
株式会社kaika 代表取締役 三浦真理恵
https://kaika-bp.jp/
2009年株式会社パック・エックスに入社。営業・新規事業の立ち上げ・組織改革支援・研修講師を経て2014年5月に独立。「ひとりひとりが輝く組織づくり」をモットーに、パチンコ店・飲食店・広告代理店・ITコンサルティング会社等での研修を行っている。内定者・新入社員研修をはじめ、接客研修、チームビルディング研修、モテ上司研修、ビジ女研修、接客手話研修など、幅広い研修を展開。