遊技人口増加には合わせ技が必要

2020.03.23 / コラム

ケース1
初めてスロットで遊んだ20歳代の女性の感想を一つ。

彼に連れられて初めてスロットを打ちに行った。

まずびっくりしたのは、
❶騒音レベルの悪さ
❷空気の悪さ
❸場内の暗さ

そして、この女性の結論は、「この彼との結婚はないな」だった。

実は、この女性は、私の小学生時代からの悪友の娘。
今年25歳になる。
つきあっている彼とは2年のお付き合いだ。
彼氏26歳、サラリーマン、スロット歴6年(5スロ専門)、年収390万円、喫煙せず。

女性は彼氏との結婚を意識し始めているので、それとはなしに「一度私もスロットをしてみたい」と申し出た。

「彼氏の趣味を実体験してみないと、本当の彼が分からないと思った」と。

父親と彼は、5回以上は顔を合わせている。
父親は彼氏と結婚するのではないか、と思っていたそうだ。
しかし期待は裏切られる。

女性は、彼氏の性格や稼ぎには不満は全くない。
しかし結婚は「無い」と判断した。

理由は、自身があの環境を許せなかったから。
上記❶❷❸の環境を平気な彼氏と許せない女性。
結婚は数十年添い遂げるものだから、彼氏との感覚のズレの大きさから無理だと判断したのであった。

結婚は、価値観が同じ人を選ぼう、と思った瞬間でもある。良く女性が話す結婚と恋愛は別、と言う代表例かも知れない。

千葉県のホール企業のデータに、この様なデータがある。
頻繁に来場するお客様の傾向の一つに、夫婦でパチンコファンが多い。
特に農村部ではその傾向は高い。

農繁期に天候が悪いと、夫婦そろってパチンコ店に来場する。
これって夫婦円満の条件の一つではないか?同じ趣味を持つことだ。
カラオケでもパチンコでも良い。
同じ趣味は人の結びつきを太くする。

ケース2
取引先の社長の娘が結婚を意識した理由は、相手が早起きが出来る人でゴルフ好きで財力があったから(笑)。

結婚して3年。

この娘さんは結婚当時36歳。大学は学生ゴルフでは強い大学のゴルフ部。今まで何回もゴルフ好きの男性と付き合ってきた。

結婚するのは、ゴルフ好き男性と決めていた。

娘さんは結婚当時、金融機関勤務。年収は650万円。
中々の美貌でもある。
両親の影響で高校時代にゴルフコースデビューをしている。
まさにゴルフ好き一家。

彼氏は、家業を手伝う次期社長さん。年収は1000万円を超えるボンボンで結婚当時42歳バツ1。

奥さんとは死別。子供2人。

名門カントリークラブの会員券所持。名門カントリークラブの傾向としてあるのは、会員数が少ないと言うこと。

1ホールあたり会員数が100人が適正と言われている。
会員数が1500人ならば、やや少なめ。
2000人ならやや多目。

会員数が少ないと、予約なしで先着順でスタート出来る。
これは会員価値が高いとなる。

ゴルフは早起きのスポーツと言われているので、朝が弱いと中々大変。

スキーやゴルフは、最初に経験した時に、その人の趣味になるか決まるとも言われるスポーツでもある。

最初に面白いと思えばスキーやゴルフ好きになる。
また、寒さに弱い、朝に弱いとなるとスキーやゴルフ好きにならないケースがある。

話を戻す。

ケース1とケース2の女性によると、共通した話がある。

それは、価値観が同じ相手が理想であること、それ以外には、趣味はファーストアタックの印象が大きいと言うこと。

つまり、パチンコ遊びのファーストアタックは、現代では良い印象を与えることが無い遊び(趣味)になっている。

ココがパチンコ人口減少の理由だ。

昔ならば、ファーストアタックに出玉ジャラジャラが当たり前の瞬間があった。

パチンコ初体験が、新装開店だったケースが多かったのだ。
18時開店の新装開店ではまず負けない時代。
飛行機台なんて釘がガバガバ、セブン機なんてベースが80から90とか、スロットは全台モーニング。

こんな事が当たり前の時代だからこそ、パチンコの人口増加に。

今はパチンコスロットのファーストアタックは負けて当たり前。新装開店だって負ける確率が高い。

これからパチンコ遊技人口を減らさないようにするには、ファーストアタックで楽しさを追求するしかないと思う。

まずは等価交換からの脱却を目指す。

ホール禁煙化は追い風になる。

遊技人口増加も合わせ技が必要だ。









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