転職エリアは絞らないほうがいい。その理由とは?/パック・エックス

2016.12.13 / 連載

[連載第37回
パック・エックスキャリアアドバイザーが語る「転職のタメになる話」
業界情勢が厳しい今の業界転職市場~狙いは地方企業~

こんにちは。パック・エックス、キャリアアドバイザーの耳塚です。今週も転職のタメになる話をしていきたいと思います。

昨今、パチンコ業界を取り巻く環境はまた大きく変わろうとしています。代表的な問題の一つの遊技機の撤去問題でいえば、入れ替えの台は何を使うのか、また今後の機種構成はどうなるのか、様々な予想が飛び交う中でこの機会に閉店、事業譲渡を行う企業も少なくありません。今日はその中で会社の将来性に不安を感じ、転職をされたフジタさん(仮名)のお話です。

フジタさんは35歳で、首都圏で2店舗を運営されている法人で店長として勤めていました。もともとオーナーがパチンコ事業に対して消極的かつ保守的で、最近のパチンコ業界の情勢の変化によってさらに保守的な運営に拍車がかかり、決裁権をすべて社長が握るようになっていました。機械購入に関する決裁権などあらゆる権限を取り上げられてしまい、今後会社がどうなるのか、また自分自身の成長性もあるのか、全般的に不安が募り転職へと踏み切りました。

フジタさんの希望は財務状況が安定した中堅~大手の法人。前職の状況を踏まえて、企業の「安定」と個人の「成長」を実現できる会社を求めていました。エリアはあまり考えず店舗規模やネームバリューのある会社に絞り、面接を受けていった結果、6社受けて、北関東のA社、首都圏のB社、北陸圏のC社から内定を勝ち取りました。

どの店も10店舗以上の展開し、大型店もあり、新店オープンの予定があるなど、今後の成長が見込めかつ比較的安定的な法人でした。最終的には採用職位、条件を考慮して決断をしましょうということになりました。

最もいい条件を提示してきたのは北陸圏のC社でした。前職とさほど変わらない条件で、しかも6カ月間の勤務態度、評価によっては次の職位へ昇進できるというキャリアアップの明確な時期を提示した上での採用でした。今まで経験したことのない地域で働くことにに少しだけ不安があったものの、挑戦やさらに成長できる環境を魅力的に感じたフジタさんはC社に入社を決めました。

近年の採用状況を見てもやはり「中心都市から離れるにつれて採用難、人材難が大きな問題」となっています。その中で業績を上げている会社や他県へ進出しようと画策している会社にはおのずとチャンスがあるのです。転職背景や経緯、それらを踏まえた活動方針は人により様変わりしますが、「将来」「キャリアステップ」を重視するのであれば、エリアはあまり絞らずに選択肢を広げて活動されることをオススメします。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(企業プロフィール)
株式会社パック・エックスhttp://www.pac-ex.com/

キャリア相談件数50,000人、転職支援数30,000人の実績を誇るパチンコ業界に特化した業界随一の転職支援企業。有名法人や地域に根付いた地元有力企業など、常に1000件以上の求人が寄せられているサイト「パチンコキャリア転職」を運営している。20年以上の歴史があり、業界に精通したキャリアアドバイザー20名以上。全国47都道府県すべての地域で相談に対応する。

パック・エックスキャリアアドバイザーが語る「転職のタメになる話」