「稼働と粗利どっちが大事」面接で聞かれたらどうする?/パック・エックス

2016.11.21 / 連載

[連載第34回
パック・エックスキャリアアドバイザーが語る「転職のタメになる話」
店長クラスの面接で多い質問事項~その質問で何が知りたいのか~

こんにちは。パック・エックス、キャリアアドバイザーの耳塚です。今週も転職のタメになる話をしていきたいと思います。

先日、面接に同席した際、面接官が「稼働(売上)と粗利どっちが大事ですか」という質問を投げかけました。あなたならこの質問にどう答えますか?

ちなみにこの時の求職者は心理的に「正解(どちらを大事にすべきか)を出さなくてはいけない」と思い「稼働が大事である」と回答、その背景も熱を込めて説明しました。そしてこの回答に対し面接官は理解を示しながらも「では、月次なり計画があって粗利が足りないときはどうしますか? 長い目で稼働を増やせば利益もついてきますが、残念ながらその余裕はありません。もし取らないといけない状態になったらどうしますか?」と質問を続け、求職者は答えに詰まってしまいました。が、熱のこもった背景説明が好感を得て最終的に内定となりました。

店長クラスの採用面接になると、このような営業の考え方についての質問が良くされます。法人、求職者、経営状態、環境、状況によって営業の考え方はさまざまで、「何が正解」かは、その時の「方針決断」と「営業結果」でしか語れません。

この質問の本質は正解を言い当てることではなく、面接企業が「何を知りたいのか」です。
基本的には
・状況、環境変化を察知して柔軟に対応できるか
・自分なりの考え、意図をもって組み立ててきたか
・その考えに対し、どれだけ取り組んできたか
要約すれば、これまでの経験と考え方の方向性、営業ポリシーです。

正解を求めているわけではなく、自分なりの答えと、その答えに対する決意のレベルを確かめているケースが多いのです。結果として「自社の考えとは合わないかもしれない」という判断に至るケースは当然ありますが、転職・面接とはそもそもそういうものなのです。求職者の方はこの質問を前にして萎縮する必要はまったくないのです。

逆に良くないのは当たり障りのない回答で、「自分なりの考えがない」というものです。そうならないためにも、事前準備を入念に行うことをお勧めします。

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(企業プロフィール)
株式会社パック・エックスhttp://www.pac-ex.com/

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