転職のもっとも高いハードル「奥さん」/パック・エックス

2016.09.05 / 連載

[連載第23回
パック・エックスキャリアアドバイザーが語る「転職のタメになる話」
「奥さんの説得が最大の難関? ~将を射んとすれば馬を射よ~」

こんにちは。パック・エックス、キャリアアドバイザーの耳塚です。今週も転職のためになる話をしていきたいと思います。

転職というのは、家族がいると「本人の意思・意向」だけではなく、「家族の意思・意向」もくみ取る必要があります。ご本人ではなかなか話しがまとまらない場合、我々が「奥さんへの説明」や「奥さんの説得」を代行するケースがあります。

そして気が付くと、ご本人と話すよりも奥さんと話しをする機会の方が多くなるケースもあったりします。今回はそんな転職者ご本人と、奥さんの間に立つことで体験した珍エピソードをお話ししたいと思います。

中堅法人で主任のシミズさん(仮名)、当時28歳。今後のことを考え奥さんの実家近くへの転職を希望。10社の面接を経て、希望法人A社へ転職に成功……。文章ではひと言ですが、実際は入社法人を決めるまでにも奥さんと相当なやり取りをしています(汗)。

奥さんが圧倒的な存在感を放っていたシミズさん一家で、奥さんに自分の意思をうまく伝えることは困難を極めていました。もう少し正確に記述すると、「意思は伝えたものの奥さんの意向と折り合いがつけられずにいた」というわけです。見かねた私は、シミズさんと奥さんを交えた3者会議を開くことに……。

内定法人を並べ、各法人の特徴や長所短所、シミズさんがA社を希望する背景を説明し、とにかく手を尽くした結果ようやく合点がいったようで、無事入社することができました。シミズさんはその後B店へ配属し、大団円を迎えたかに思えました。

ところが。

入社した後も奥さんから私への連絡頻度が増していきます。

奥さん:今日、B店でこんなことがあったようなんですけど、耳塚さんどう思います?
耳塚:あ~、奥さん、それはですね~・・・
奥さん:どうすればいいですか?
耳塚:そうですね~。このケースの場合は・・・

こんなことがほぼ毎日。まるで「みのもんた」にでもなったような気分でした。

なかなか珍しいケースですが奥さんから(愚痴も含めた)相談・連絡があるということは、むしろシミズさんが頑張っている証と捉えるようにしました。

ほぼ日課になっていた耳塚の「みのもんた風奥様サポート」が終わる日が来たのです。シミズさんのご家族に不幸があり、家業を継ぐためA社を退職し引っ越すことになったのでした。その連絡はご本人ではなく、奥さんからでしたが、いつのまにかご本人よりも奥さんとのつながりの方が深まっていたようです。

退社日や引っ越し予定日など丁寧にご連絡いただき、引っ越し後に「無事到着しました」「今まで家族を支えてくれて本当にありがとう」という言葉に目頭が熱くなったのを今でも記憶しています。

どんな形であれ、支えになれるのであれば我々は本望です。

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(企業プロフィール)
株式会社パック・エックスhttp://www.pac-ex.com/

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