賭博依存カウンセリング6割増/シンガポール

2015.07.17 / カジノ

7月15日、カジノ業界メディア「GGRAsia」によると、シンガポールでギャンブル依存症専門のカウンセリングセンターを訪れた人は過去3年間で60%増加したということが分かった。同国の社会・家族開発相のタン・チュアンジン氏が議会で発表した。

タン氏によれば、国内の2つのセンターで依存症のカウンセリングを受けた人は2012~14年の3年間で2,700人にのぼり、2009~11年の3年間から1,000件増加した。同氏は、依存症に関する政府の啓発活動強化によって依存症への関心が高まり、支援の必要性を感じる人が増えたという。

シンガポールでは賭博依存症へ対策として、自国民のカジノ入場に際して料金を課す制度を採用するほか、カジノ施設の広告も認めていない。また、個人やその家族が自らカジノへの入場を禁ずる「自己排除プログラム」を導入するなど積極的に対策を講じている。同国の依存症関連機関NCPGのデータによれば、今年3月末時点で排除プログラムに登録した人は250,497人に達している。

GGRAsia, ギャンブル依存症, シンガポール, タン・チュアンジン