言い訳ばかりの部下、何がそうさせているか?

2019.07.23 / 連載

【隔週火曜更新】三浦真理恵のモテる処方箋
第97回「言い訳ばかりな人の傾向」

皆様こんにちは!株式会社kaikaの三浦真理恵です。本日はこんなお悩みが届いています。

Q、部下が言い訳ばかりでまいっています。毎日怒鳴りたくなりますが、パワハラだと言われかねないので飲み込むしかありません。どうすれば良いでしょうか?(40代・男性・管理職)

A、言い訳ばかり、ということは、その部下の方は何かのせい・誰かのせいにしていることが多いということですね。他責にしている限り、どんなに目をかけても成長はあまり見込めません。

激しく怒ったり、怒鳴ってばかりの上司の場合は別ですが、そうでない場合、言い訳ばかり・他責ばかりの人の傾向としては大きく2つあります。

①プライドが高い
自分の非を認めることができず、言い訳をすることで自分のプライドを守ろうとします。 ですから、周りのせいにしたり、嘘をついてごまかそうとすることが多いです。

②こわい・傷つきたくない
指摘されることや叱られることを「攻撃」「自分の存在価値の否定」と捉えてしまうパターンです。 仕事のミスや起こった出来事に対して言っているだけで、叱られることも、怒られることも、自身の存在価値とは関係がないということを知ってもらわなければなりません。育ってきた環境が影響していることが多いので時間がかかるかもしれませんが、「あなた自身を否定しているわけではない」ということが伝わる叱り方が必要です。

いずれにしても自己防衛からくることがほとんどです。そしてそれは、もちろん意識的に行っていることもありますが、無意識の場合もあります。そして、言い訳をするのは「言いたいことがあるから」です。

その「言いたいこと」の中に、真実やヒントが隠れている場合も多くあります。「またか…」と言い訳を突っぱねるのではなく、時間を作って思う存分話してもらうことで、部下のプライドも守られ、傷つくことも回避できます。

その上でどうすればいいかを考えさせることができれば、今後の部下の成長にも必ずつながっていきます。 時間はかかるかもしれませんが、少しずつでもかまいません。上記をヒントに何かアクションを起こしてみてください。そして、些細な変化を見逃さないことで、部下の成長の糸口が見つかるかもしれませんよ。

 

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(著者プロフィール)
株式会社kaika 代表取締役 三浦真理恵
https://kaika-bp.jp/

2009年株式会社パック・エックスに入社。営業・新規事業の立ち上げ・組織改革支援・研修講師を経て2014年5月に独立。「ひとりひとりが輝く組織づくり」をモットーに、パチンコ店・飲食店・広告代理店・ITコンサルティング会社等での研修を行っている。内定者・新入社員研修をはじめ、接客研修、チームビルディング研修、モテ上司研修、ビジ女研修、接客手話研修など、幅広い研修を展開。

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