藤崎敏郎「良いリーダーはあたま空っぽで聞ける習慣を持つ」

2016.08.04 / 連載

【金曜】藤崎敏郎の人材育成セミナー
第109回「良い習慣を持つ」

部下指導に成功している上司は良い習慣を持っています。

あいさつ、はいの返事、仕事の段取りやホウレンソウなど、模範となる良い習慣を持っています。良い習慣を持つ重要性は誰もが分かっています。ただ、習慣というと他人事のように感じている人が多いので、社員研修では習慣を体感できる実習をしています。

例えば、ジャンケンです。後出しで良いので、勝ってくださいと言って講師の私とジャンケンをするのです。やや、早目のスピードでジャンケンをしても、後出しならほとんどの人が勝つことができます。次は、後出しで負けてくださいといいます。先ほどと同じスピードでジャンケンをするのですが、負けるとなると大半の人が、混乱して負けることが難しくなります。どうしてかというと、ジャンケンは、幼いころより勝つという習慣しかないからです。だから、無意識に勝とうとしてしまいます。

この実習をすると、自分自身も習慣で動いていることが体感できます。さらに習慣で動いていることを体験するために腕組みの実習をします。まず、普通に腕組みをします。そして、司会進行者の合図で、上にある方の手を今度は下にして腕組みをするのです。すると、やはり混乱してなかなか逆に腕組みができなくて、手をぐるぐる回している人もいます。腕組みも習慣なのです。

部下指導が上手な上司は、無意識の良い習慣を身に付けています。長い間の積み重ねで行動してきたから、無意識に行動できるのです。

そして、習慣には行動習慣だけでなく、思考習慣もあります。

人の話を聞くときに、その話は聞いた、自分は分かっているという思考習慣を持っている人がいます。このタイプの人には、どのような話をしても頭の中に入っていきません。実は、世の中で大切なことほど、何度も繰り返して言われているから、一度は聞いた話ばかりなのです。どのような話も初めて聞くように、頭の中を空っぽにして聞くと良い知恵やひらめきが生まれてくるのです。学ぶのが上手なリーダーは、このようにして学んで良い思考習慣も身に付けることができています。

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●プロフィール 藤崎敏郎(ふじさきとしろう)
・株式会社パートナーズリンク社長 ホームページ⇒http://p-link.co.jp
元セブン&アイグループの本社スタッフ。パチンコ企業にスカウト採用され、営業部長、そして、社内大学のメイン講師として活躍。その後、キャリアコンサルタントと社労士資格を取得して独立。社員研修と人事コンサルティングで日本各地を飛び回っている。これまでのコンサルティング企業数は延べ300社以上、研修の受講者数は15万人を超える。業界誌にも複数連載し、ナンバー1社員研修講師と評判が高い。

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