自分がどうなりたいかは転職の基本/パック・エックス

2016.08.01 / 連載

[連載第19回
パック・エックスキャリアアドバイザーが語る「転職のタメになる話」
「外的要求と内的欲求をハッキリさせる」

こんにちは。パック・エックス、キャリアアドバイザーの耳塚です。今回は20代ローキャリアの方が転職するにあたっての考え方のお話です。

パチンコ業界で正社員として働いた期間が短い方や、役職経験が浅い20代ローキャリアの方々は、比較的、福利厚生や生活環境への意識が強い傾向があります。環境や待遇改善を求め転職活動を行うこと自体は大いに結構なのですが、このような外的要因ばかりに気がいってしまい、思い描いていた転職とはならなかったケースがあります。

今の職場は勤務環境が劣悪だからもっと整った環境で仕事をしたい、家庭の時間を大切にしたいなど転職時の要望は多岐に渡ります。一方、「自分がどうなりたいか」という自己欲求、ビジョンとも言い換えられますね、これを強く持っている人と持っていない人で後の結果は大きく異なってきます。20代ローキャリアの方で転職活動がうまくいっている人の共通点の一つは、「自分なりのビジョンがある」かどうかです。

ローキャリアの方の転職活動をサポートする際に動機や希望などを聞いてみると、
「うーん、福利厚生が充実しているところ……ですかね?!」など結構漠然としています。

しかし、中には「将来こんなことがやりたい」「こういう人に成長できる企業がいい」などとビジョンを明確に伝えられる方もいます。当たり前ですが、そういう方は自分の成長に貪欲で非常に聡明な方が多いです。面接で、前職の不満や辞めた理由ばかり話しをする人より、将来こうなりたいという夢を話してくれる人の印象がいいのは明らかですよね。

だからこそ、転職活動に悩まれているローキャリアの方には「希望を教えてください」ではなく「将来のビジョンを教えてください」と聞きます。ローキャリア求職組の一人であるキムラさん(仮名)は「考えてきますので、2週間時間をください!」と言ってきました。

2週間後、その答えを聞いてみると……、
「子どもが生まれたばかりなんですが、その子が小学生になるまでには店長になっていたいんです。『お父さんの職業って何?』と聞かれた時に、店長という立場でいたいんです」と彼なりのビジョンを教えてくれました。

このビジョンを転職の基本スタンスとして、「どういう企業が良いか」の内的要素(選択基準)が出来上がりました。そこに外的要素の資本力や企業規模などをもとに、優先順位付けや妥協点を抽出。ビジョンを実現できそうな企業を複数社受けてみると、なんと、すべての会社から内定を獲得できました。現在はまだ店長職ではないですが、そのビジョンに向けて必死に取り組んでいます。

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(企業プロフィール)
株式会社パック・エックスhttp://www.pac-ex.com/

キャリア相談件数50,000人、転職支援数30,000人の実績を誇るパチンコ業界に特化した業界随一の転職支援企業。有名法人や地域に根付いた地元有力企業など、常に1000件以上の求人が寄せられているサイト「パチンコキャリア転職」を運営している。20年以上の歴史があり、業界に精通したキャリアアドバイザー20名以上。全国47都道府県すべての地域で相談に対応する。

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